人気ブログランキング | 話題のタグを見る

連休雑感 国家の罪、特捜暴走と政敵倒し+鳩山退陣

連休雑感 国家の罪、特捜暴走と政敵倒し
映画「密約-外務省機密漏洩事件」
 いま黄金町の映画館ジャック&ベティで沖縄の返還密約で国家の犯罪を問わず西山元記者の下半身に矮小化された機密漏洩事件を映画化した「密約-外務省機密漏洩事件」が上映されている。
 ネット上にアップされている本作品の解説は以下の通り。
 千野皓司監督がテレビ朝日開局20周年記念番組として1978年に製作した力作。「原作者である女性(澤地久枝)の視点から深く政治問題を掘り下げた質の高い秀作ドラマ」と評判になった。民放テレビではタブーとされた政治問題を扱った作品としても反響を呼び、日本テレビ大賞優秀賞を受賞したが、その後1度も放映されなかった。10年後の88年に一部の劇場で映画として公開され、モスクワ国際映画祭にも正式出品された。引用終わり。
 民意としての政権交代で今年初め沖縄返還交渉や核兵器の持ち込みなどの「密約」が明らかになったことで種々の埃を払い上映になったようだ。原作の澤地さんの本も映画館で買ったが、今年裁判で「密約はあった」と証言し、西山元記者の仇討ちに手を貸した元外務省官僚の吉野文六氏も35年前はおとぼけ答弁に終始している。
 今や対米追随の放送局に堕した地上波TVでは絶対に放映されないであろう、この映画を映画館で見る事をお薦めしたい。
 しかしそれにしても客の入りが少ない。先週神奈川新聞の服部さんの映画評をみて2日この映画を見たが、他紙は報じたのだろうか?。私は日本映画の旧作を上映する神田の神保町シアターによくでかけるが、名作の評判が高い映画は何時も満杯(定員100名)だ。2月に議運の後に木下恵介監督「惜春鳥」を見に行ったが上映10分前に着いた所最前列しか席が無く、良い映画なのに見ずらく参った。東京だから全国から人が集まるのかもしれないが、横浜は日本最大の370万人政令市である、それなのに10人程しか客がいないのである。我ら神奈川県民しっかりしよう。
検察審査会に問題はないか
 さて連休の始め5月1日のCS放送愛川欽也のパックインジャーナルに元検事の郷原信郎氏が電話出演していた。小沢幹事長に対し検察審査会に申し立てをした市民団体と称する者は「申立人甲」とあるだけで全く誰だか分からない形になっていると話していた。
 この申立人は自民党関係者か、はてまた検察関係者が出したかも分からないのである。また審査会の起訴相当との結論に影響され特捜が起訴したら余りにお粗末で滅茶苦茶であること。そして特捜が再び不起訴として、審査会がそれを受け再び起訴として強制起訴となれば弁護士が検察役となるから、公訴で争う方が特捜の横暴が浮き彫りになって良いかもしれないと述べていた。但しそうなれば判決が出る前はマスゴミバッシングが降り注ぐ。その中での参院選となる事に民主は耐えられるのか。
また小沢氏の対応を郷原氏は20点と評価していた。全くその通りと思う。
 鳩山政権及び民主党(小沢幹事長)達はマスゴミと検察官僚との戦いに余りに無策と指摘したい。
小沢一郎完全無罪を読む
 小沢擁護の平野貞夫氏(元衆院議長秘書、元参議院議員)が講談社から緊急出版した「小沢一郎完全無罪」を一気に読んだ。戦前の帝人事件から始まって今公判中である厚労省の郵便不正事件まで多くの疑獄事件は特捜の作り上げる政治家追放劇であるとしている。田名角栄を葬ったロッキード事件は三木総理が狂言回しとなって検察が車夫馬蹄の類(池田勇人の言)である成り上がり田中を叩いた。
 当時私は与党内野党というべき三木首相を心情的に応援をしていた。田中は列島改造論であまりに自然を壊しすぎるしいわれるところの金権体質に辟易としていたからだ。しかし今思えばバルカン政治家の三木を善、金権の田中を悪として、政治を勧善懲悪の安物ドラマ化して見ていた。多くの国民と同じに特捜は正義の味方と信じていた。 
 田中角栄は1972年佐藤栄作指名の福田に競り勝ち総理に就任。当初マスゴミは「今太閤」と持ち上げたが、2年後の暮れ立花隆らにより月刊文春誌上での金脈や愛人佐藤昭との関係をバラされた。角番の各記者達は「そんな事は先刻承知だった」とうそぶき世論からは「ならば何故書かなかったと」指弾された。権力と新聞テレビの馴れ合いの構図が浮かび上がった。当時アメリカではペンタゴンペーパーのいわゆる「大統領の陰謀」対ジャーナリズムの図式が出ていた。それに比べ日本のマスゴミは何をしているとの批判である。当時の新聞記者は反権力の人が多かったから、いろいろな記者達から話を聞いた事を思いだす(当時20才前半でベトナム反戦運動をやっていて記者達との付き合いもそれなりにあった)。しかし自民党内の反田中勢力と国会での金権追及、及びマスゴミも田中批判に転じた為に田中は74年暮れに退陣した。
 それから1年少したった76年2月ロッキード事件の火の手がアメリカから上がる。
 ロッキード事件の本筋は防衛庁がらみの対戦哨戒機P3Cの導入問題であった。これなら職務権限として担当大臣など政府高官や総理の責任は問われるが、それは脇へ追いやられ、民間の全日空旅客機トライスター導入にすり替えられた。
 ロッキード事件以降、次に政界関係者が多く引っ張られたのが80年代末のバブル絶頂期に起きたリクルート事件だ。しかし現在江副氏の著書などを読むとこの「事件」も作られた疑獄と言えよう。江副氏も議員達も贈収賄の認識がお互い無い中(バブル期では新規株券発行は沢山あった)、言わば当時の商慣習で他社の多くもしていた未公開株の売買を、朝日が火を付けマスゴミ主導に検察がのり、政治家や官僚そして経営者が次々逮捕されていった。
 戦前、戦後とも疑獄事件は検察が「此奴は憎い潰してやれ」と思い筋書きを作り物証よりも自白中心で罪が作られ、これに政敵追い落としの政局が絡み疑獄化し、真実は2の次で血祭りに上げられた政治家が葬られるというのが本書の主張だ。
 そして特に小泉政権時代、検察の闇金事件(三井環事件-後述)もみ消しの代わりに小泉の政敵を検察が葬る事が多くなった指摘し、今の小沢叩きもこの延長上にあるとしている。主権在民の代議政治からすれば、政治家を落とすかどうかは選挙時有権者が決める事であって、いやしくも検察官僚とマスゴミが手を組んで政治家を追い落とし、それを常態化すればまさに特高検察跋扈の「暗黒社会」となる。
小泉政権と特捜の蜜月  
 そこでこの本に書かれている小泉政権以降の特捜主導の政敵追い落とし劇の内幕を見てみたい。なお番号順は本にしたがったもので私の感想も含めて掲載している事をご承知おき頂きたい。
 1に参院のドンと呼ばれた 村上正邦をKSD事件をでっち上げ政界放逐。村上は小泉総理とそれに同調する青木参院幹事長にやられた。
 2に三井環。検察の裏金事件を暴いて鳥越俊太郎のインタビューを受ける直前検察に逮捕され、結果口封じされる。マスゴミは現在これを全くフォローしない。
 3に佐藤優。鈴木宗男を逮捕する「階段」(検察用語)として背任罪で逮捕。外務省が背任ではなく決済もあると証言したので、その後偽計業務妨害に切り替えられ、最高裁で敗訴が決まり昨年外務省免職。しかし佐藤さんは検察ストリーに従わず500日を超える拘留後、著作活動と講演活動で特捜官僚の悪質さを天下に暴いている。私も佐藤氏の著書を5,6冊読んだが検察官僚のたちの悪さと、それに乗っかるマスゴミの軽薄さがよく分かった。現在鳩山政権を支持する2割の国民中に佐藤氏の本を読みよく勉強されている真の主権者が居ると見ている・
 4に鈴木宗男 彼はマスゴミ主導で逮捕に追い込まれた。8年前外務省は共産党まで利用(宗男ハウス質問)して鈴木追放に一役買った。共産党は疑獄づくりに利用された事を総括しているのだろうか(しているとは思えない-こちらも検察同様自分が正義と信じる悪弊がある)。
 鈴木叩きの時、野党は世論に迎合し議員辞職勧告を決議している。マスゴミと外務省に煽られて議員辞職勧告をする事は、戦前(1940)に1時間半米内首相に支那事変の解決は何故進まぬか(世に言う反軍演説)を追及して国会を除名された斉藤隆夫除名と同じ仕打だ。
 国民の代表をこの様な手法で辞めさせる事はもうやめるべきだ。政治家を辞めさせるかの判断は私達がすればよいのだ(だから選挙がある)。鈴木宗男氏は長期拘留中胃ガンを発病していた。もう少し拘留が延びていれば検察と小泉に命を奪われるところであった(まさに運も実力の内である)。宗男氏は小泉自民に追放されたが、松山千春等北海道の篤い応援で新党大地として不屈の議員復活を果たした。昨年9月の政権交代後、野党になった自民などから刑事被告人だとして反対はあったが、与党は「推定無罪論」をとり外交委員会委員長に就任させた(私はここまで叩かれても復権した宗男氏を今は評価している)。
 小泉元総理のたちの悪さは次なる放逐相手に、宗男氏の敵だった前外相の田中真紀子を選び、秘書給与流用問題で議員辞職に追い込んだ。更にその刀を返して、宗男氏に対し「あなたは疑惑総合商社」と調子に乗ってなじった辻本清美も同様容疑で議員辞職に追い込んだ。まさに右も左も気に入らぬ輩はやっちまえだ(小泉は織田信長信奉者-殺されないだけ有り難いと思えかもしれない)。
 5に村岡兼造 日歯連裏献金疑惑でその場に居なかったにも係わらず、野中、橋龍の身代わりに在宅起訴され有罪に。これに関連し橋龍も病死した。これで事実上の田中派系の解体。清和会系として小泉の私怨をはらす田中派潰しの総仕上げとなった。
 6に村木厚子 厚労省児童家庭局長(休職中)障害者用郵便割引制度を悪用したとして大阪特捜に逮捕される。但しこれのみ麻生政権下において逮捕され、現在公判が行われている。裁判では検察に脅かされて供述したとの証言が相次いでいる。この裁判で村木らが無罪を勝ち取ればマスゴミの態度も変わらざるを得なくなろう。これは自民党内の宿敵がターゲットでなく民主党の石井一(当時創価学会と池田大作追及の急先鋒だった)狙いだったようだ。
可視化法こそが恣意的捜査の防止になる
 ここに名をあげた7人(石井含む)は平野氏の指摘であるが、政敵叩きの目で見ると構造が分かる。くれぐれも国民は特捜とマスゴミを信じてはいけないと言う事だ。
 さらに本書ではマスゴミが小沢批判の際に重用する渡部恒三を口が軽くて信用おけずポスト欲が強いと批判している。同じくさきがけ党首だった武村正義は細川政権誕生と同時に倒閣に走り出したと指摘している。本書で96年の民主党づくりの際、武村が鳩山、菅から嫌われ外された理由がよく分かった。
 郷原氏は特捜の取調こそ可視化の第一号にした方がよいとしている。主権者たる国民がこれについて何が出来るか。可視化法案を通す事しかないと思う。後は政治資金規正法の改正だ。それは国会議員が自主的に取り組む事で、国民運動としては刑事犯でも影響があり冤罪者を出さない為に可視化法案を上程し国会論議に付す事だ。これに横粂君が取り組むかどうか近々確認するつもりである。
 次回は名古屋河村ファッショ政治と議員定数削減についてリポートしたい。

鳩山内閣は総辞職だ 
 と以上を書いてアップしようとしたら鳩山総理が沖縄に行き事もあろうか「海兵隊の抑止力の認識が甘かった」と語った事がニュースとして入ってきた。この発言鳩山政権の止めの発言だ。一国の総理をになうに値しない発言だ。原爆投下を導いた鈴木貫太郎総理の「ポツダム宣言黙殺」と同レベルのコメントだ。ガッカリした以上に鳩山さんは政治家の体をなしてない。職業としての政治家としての判断力、胆力、決断力が欠如してる。
 沖縄の海兵隊駐留がどうして日本人を守る事になるのか?。対北朝鮮、対中国の為の駐留。お笑いだ。対米追随連中の妄言は軍事外交常識を無視した売国論だ。民主党国会議員の多くも「無条件親米派」で占められているとうことか?情けない。
 国益を守る政治家やジャーナリストの発言はないのか(琉球新報はまともな事をいっている)。参議院選挙で民主敗れるもこれで仕方ない。前政権与党と現与党の議員全員顔を洗って出治してこいと言いたい。
 冷静に見てもこれからアメリカに唯々諾々と従う必要はないのに。「10年後を見据えた論議をしましょう」と何故言えない。「普天間の代替地は沖縄はおろか日本国中引き受けるところがないのです。だから海外に行って下さい」とアメリカに堂々述べる政治家よ出でよ。日本の国益を考えて堂々言われて困るのはアメリカなのだ。相手の顔色をみながらおそるおそる主張して通る外交などあるはずがない。
結論。これで6月に鳩山首相はこれまでの無能なる混乱の責任をとって内閣総辞職だ。民主党のためにでなく国民の為に鳩山総理は辞めて欲しい。。参議院選はここまで来れば民主の勝利はない。そしてみんなの党が延びても外交は対米追随だから普天間問題は解決しない。
 神奈川選挙区では千葉法相の応援など元々する気はないが、今度の鳩山首相の対応に怒っているから7月の参院選には一切係わらない事に決めた。

by ichiyanagi25 | 2010-05-05 09:55

<< 御用評論家共 野中暴露発言で御用に 対米追従読売新聞の購読やーめた >>