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法相に見る政治の劣化深刻化

呆れかえる法相とそれを選んだ総理
 柳田法相の大臣就任記念パーティでの発言に対して罷免要求攻勢が激しくなり、菅内閣がまたガタたついている。
 最初、録音をラジオで聞いたときは誰かICレコーダーを持ち込んで、リークしたのかと思っていたら、何と地上波テレビまで入った中での発言であることがニュース画面から分かった。
 内輪の会で、それにご祝儀の会だから、気が緩んでの発言かと思っていたら、とんでもない。いつ表沙汰になっても不思議でない状況での発言なのである。
 ユーモアのつもりかもしれないが、発言もあそこまで行けば、国会もそうだが国民を馬鹿にした発言に写る。それと見事に「大臣ならば何でも良いからと引き受けた」ことを明らかにしたのだから、骨の髄からのこの方は低能議員?ではないのか。
 2つのフレーズで切り抜けられるとした発言に自民は怒るが、議会では本当にこのフレーズを繰り返していて、臨時国会をこなしていたのだから野党もそうとう舐められていたわけだ。追及する側のレベルも「ため」というか、低いわけだ。
 大体この法相は旧民社党出身の議員である。決めつけるようだが経験から言って民社、同盟=御用組合出の議員って事だ。東大出だからと評価してはいけない。東大卒(中退も含む)は記憶の詰め込み型の受験勉強が旨いだけで、会社でも政界でも世間に出たら使えないのは五万といる。そして大企業の労組(御用組合)役員になり、その「あがり」コースで議員になる手合いに、ろくな者はいない(鳩山総理の官房長官もそうだった)。
 旧民社でも門司亮さんみたいな戦前から権力と対峙していた人はまだしも(80年代にそう言う骨のある人は民社からいなくなった)戦後の高度成長期に育った民社党系列の議員は完全に会社の僕である。大体民社党自体、冷戦下の東西対立の中、社会党や、その支持母体の総評の弱体・分裂化を期待され形成された勢力でありCIAの資金まで提供されていた。連合ができた際に民社や同盟は表面上なくなった。それから相当の時間がたつので歴史的経緯を肌感覚で知っている議員はすくなっているが、若い人はこう言う事実を知って政党や議員を見る目を持って欲しい。
 柳田法相の資質であるが、先月、可視化議連会長川内議員の質問に対する、のらりくらり答弁を聞いて「こいつは何だ」と思ったが、これは選んだ仙菅コンビに責任がある。
 又「何で私が法相に」とこれまたテレビの前で堂々とその理由まで述べているのだからお笑いだ。法相は再入学で法学部に入ったそうだが、法務行政に精通どころか関心も経験もない者を、法相にして何が政治主導なのだ。民主政権の語る「政治主導」の限界が完全に明らかになった。総理が書いた『大臣』(岩波新書)は実にむなしく読める。
 自民党世弘議員の質問に対しての菅総理の答弁もふるっている。「歴代法相とくらべて・・・劣っているわけではない」という答弁である。確かに小泉政権の南野法相や前任の千葉法相など歴史に残る無能法相と比べればドングリの背比べかも知れない。昔の逓信大臣が無能政治家がつくポストの代名詞だったが、自民、民主政権では法相がその役割をになうのか?。
 まあ罪滅ぼしに可視化法案の上程に全力を尽くすとでも言えば支援するが、そんなことをこの法相が言うわけはないから、早く更迭させた方が良いだろう。しかし大臣を選ぶ方も受ける方も、ここまでヒドイとあきれ果てる。しかし解散して自民に変えても期待は持てないし、国民は当分閉塞状況に追い込まれる。
 議員を選ぶ有権者の目  
 せめて身近な政治を良くしたいと思うが、吉田市政も菅政権に似る。これには議会がシッカリしなければいけない。しかし来年の選挙立候補予定者の顔ぶれを見ると専門職など待たず、ニート組が市議の報酬目当てに出るのかと疑われるようなのも見受けられる。 この状況を見て現職高齢で且つ多選の数人も動きだしたという。
 これで議会は活性化するのか、これから新人現職も選挙に向けての活動が活発化するが、候補者の資質を有権者はシッカリ見抜くようにして頂きたい。

by ichiyanagi25 | 2010-11-21 18:15

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