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出始めたお友達低レベル閣僚と腰引けメディア

出始めたお友達低レベル閣僚と腰引けメディア
 第1次安倍政権は「お友達内閣」と嘲笑・批判され、07年夏の小沢民主との戦いであった参院選に大敗北して官邸崩壊とまで言われて9月に政権を放り投げた。
 2年前の晩秋、野田従米裏切り総理との談合解散で大勝して第2次安倍内閣がスタートし、今年9月に内閣改造を行った。この5年間で大きく変わったのは大手メディアが安倍内閣を持ち上げこそすれ、批判をしないという植民地メディアの役割を果たしている為に内閣支持率は今でも5割を維持している。
 今回の内閣改造ではアベノミクスも種切れになってきたので目先を変える意味で女性の大量登用に舵を切ったが、元々人材がいない中で、更に自分の思想に近い者ばかりを女という理由だけで5人も登用したから早速ボロが出始めた。
松島法相などは全く酷い
 団扇に宣伝文句書いて選挙区内住民に配れば公選法違反に決まっている。
 この松島法相などは5年前の鳩山内閣時の千葉景子より官僚にとって御しやすいアーパー官僚であろう事はテレビを見ているとよく分かる。お友達内閣の顔ぶれを見ればこれが国会議員かと情けなくなる現状である。もっとも小選挙区制から18年、そう言う低レベルしか議員になれなくさせられているわけだ。だから安倍総理以下の閣僚答の国会答弁など聞くにたえない。思想哲学がなく地頭が悪いから見事に官僚に操られている。
この国は裏切り第1号総理の管内閣以降、元の官僚天国にすっかり戻されてしまった。
 総理の出身大学など東大の半分以下の偏差値だから、東大法学部出身でなければ「人間扱いしない」主流派官僚達にとって総理以下は徹底的に舐められていることは間違いない。集団自衛権行使の国会答弁の時など、ありもしない邦人救出の警護についてパネルを使って説明していた安倍総理などまさにピエロそのものだった。
 これを東京新聞や地方紙を除いてメディアが批判しない。特に地上波テレビは全く駄目だ。
腰抜けコメンテーターの言動
 そのどうしようもない地上波テレビに出てくるコメンテーターと称する権力の顔色を見ている連中達である。松島法相の団扇配布事件は先週数日間取り上げられたが、「こんな事に時間を割くよりもっと大事な事をやるべき」とか「蓮舫さんも変わった」などと元読売傘下にいた松木などというサッカーバカにこう言うコメントを出させている。
 読売、産経から慰安婦誤報で常軌を逸した攻撃を受けているテレビ朝日系でこうなのだ。法相が公選法違反をするなどは追及されて当たり前だ。証拠物まであるのだから罷免か更迭すべきだ。安倍総理自身「疑われることはやるべきでない」と答弁しているが、任命責任は「あんたにあるんだよ」である。
 確かに団扇より問題なことがある。
 外電が報じたの極右と閣僚との関係である。女性閣僚5人のうち総務大臣、高市早苗や山谷ゆり子国家公安委員長の極右団体のとつながりである。また閣僚ではないが稲田朋美政調会長が「国家社会主義日本労働者党」の代表者・山田一成氏と撮ったツーショット写真が海外メディアに報じられている。閣僚と極右・ネオナチとの関係は日本感覚で甘く見ていると大変なことになるとの思いが至らない。
 連合国メディアはネオナチと政治家のつながりには神経をとがらせているから報じられる。しかしカルトや極右と関係をもつ国会議員は国を危うくするから国内メディアがこれをきちっとチエックせねばならぬ事なのだ。
 民主党政権時代、鉢路大臣などが言葉尻を捕らえられて辞職させられた。これはメディアのやり過ぎだったが、今回のアーパー女大臣とカルト的極右との付き合いは構造的な大問題でなのである。テレビコメンテーター達が「もっと大きな事を取り上げろ」というならこういうことこそ取り上げるべきだ。
操作され続ける日本の政権
 安倍内閣は官僚の振り付けで踊っているのだが、対米従属の官僚達は集団自衛権行使のように自国の国民をアメリカに差し出す事までいとわずやるということが分かった。 先の大戦と同様、選民思想の官僚達は国民の命や暮らしなどはどうなっても良いのである。
 だからしっかりした政治家を送り出してチエックさせないと我々の命と暮らしが危うくなるのである。戦争で一番犠牲になるのは我々民草民(たみくさ)である。こんな連中の犠牲にされてたまるかであるが、いつの時代でも気がつく国民は少数だ。
 先の大戦でアメリカと戦争して勝てるわけがない事は東条英機でさえ十分わかっていた。昭和天皇の大命降下で総理を引き受けざるを得なくなった時の東条は苦悶し、真剣に対米戦回避を模索している。それがなぜ対米戦にもっていかれたかである。
 対米強硬派の陸海軍務官僚は愚かにも米英の挑発外交にまんまと載せらされたのである。そして「海軍善玉論」の象徴である山本や米内などの「親米派」のやった事をみると許しがたい疑いが生じてくる。山本五十六や米内光政などは、アメリカと戦ったら早く負けるべく作戦指揮(ミッドウエーの大敗北などその典型)をした、とんでもない海軍軍人と気がつくべきだ。山本は搭乗員を大量損耗させて日本の敗戦が確実になったところで撃墜され死亡した。
 米内は終戦工作で和平派とされるが多いに眉につばした方が良い。
 米内は近衛内閣の海軍大臣時代に第2次上海事件を起こし渡洋爆撃したりで暴支膺懲論を推進して対中戦争を膠着させ、対米戦の地ならしをした。日中戦争下では英米独は中国とどう言う関わりをしていたかを少しものを考える日本人なら知っておく必要がある。
 ルーズベルトは明確に蒋介石支援をしており義勇空軍としてP40戦闘機100機によるフライングタイガースを送っている(裏では毛沢東を支援していた。だから49年に毛は勝利し共産中国となる)。英はまたビルマからの援蔣ルートで物資を蒋介石に送っている。またナチスドイツも三国同盟までは蒋介石軍の要請を受け軍事顧問団を送って作戦指導をしていたのである。これらを見ればまさに外交無策極まれりであり、ナチスドイツが日本の為を思ってトラウトマン(独駐中大使)による和平仲介を提案したが、米内ら海軍と広田外相の強硬論で仲介を壊し中国とアメリカを同時に相手とする戦争に引き込まれた。
 もう一つ又米内海軍大将の大罪を指摘しておこう。昭和15年時の米内内閣の時に民政党の斉藤隆夫議員は「シナ事変の長期化で戦争終結が見通せない」状況を米内首相に質したところ、皇軍を冒涜する者として国会議員を除名させられたのである(これで実質国会は機能しなくなる)。
 そしてさらに悪いのが吉田茂や白洲次郎などの「売国の輩」である。ところがNHKなどは白洲を持ち上げるテレビドラマを作って放映し、戦後史の闇を封じている。
 彼らはジャーデンマセソン商会(倒幕を裏で操った会社-グラバーは日本代理店主)と深い関係がある敗戦工作員だったのだ(吉田の養父、吉田健三はここの社員であった)。
 だから吉田や白洲はマッカサー占領下でNO2の右翼軍人ウイロビーに取り入り、鳩山一郎(由紀夫の祖父)ら政敵をパージしながら占領下で政権を何度も維持できたのである。こんな連中のおかげで国民が320万人も殺されたのである。
 5年前の政権交代で鳩山由起夫は沖縄や基地密約などでアメリカとの距離をとろうとしたことで、自党内の間諜閣僚と従米官僚に包囲され、従米メディアからは母親からのお小遣い問題や「対米関係を壊す」とのキャンペーンを張られ、9ヶ月で退陣に追い込まれた。何とも脇が甘かったが祖父と政敵のことをもっと調べてから総理になる必要があった訳だ(この後日本の従属化が露骨になった)。この操られ続ける歴代政府については次に横須賀150年との絡みで掲載する予定である。

by ichiyanagi25 | 2014-10-13 10:23

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