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望ましい野党再編は対米不服従の結集

望ましい野党再編は対米不服従の結集
 維新の会の橋下が共同代表を降りた。
 年明けには民主党の党首選も行われる。選挙後2週間では野党再編も混沌であるが、単なる数の組み合わせの野党再編ではなく、国民の為の野党再編は如何にあるべきかを私達は認識する必要がある。
 前回2012年の総選挙では民主党が対米従属勢力に完全に乗っ取られたところで、分家従米の野田佳彦首相は、本家従米の自民党に「大政奉還」し、自民一強を作り出した。 
 12年総選挙では民主党の大裏切りに怒る有権者(反自民票)の受け皿として、「第3極」(メディアの目くらまし造語)の維新の党を立ち上げた。本来の第3極となるべき民主離党の50議席を率いた小沢一郎には「政治と金」攻撃を執拗に行い、無罪確定後は政策無視で全く報道しないで実質第3極を潰した。そしてその代わりにメディア操作で「維新の党」を立ち上げさせ、反中のための尖閣火付け役石原と差別主義者の橋下を組ませたわけだ。
 この従米右翼政党造りに便乗したのは横浜市長をしくじって辞任した中田や右翼過ぎる政治家山田宏、それに戦前の司法右翼で「独ソ不可侵条約」が電撃的に結ばれた時に『欧州情勢は複雑怪奇』との声明をだして内閣総辞職したA級戦犯、平沼騏一郎の孫である平沼赳夫などがここに集った。彼らは右翼だが反米ではないところに注目せねばならない。急ごしらえの第3局はメディアの持ち上げで2年前には何と54議席も獲得した民主と数議席差の野党第2党になった。
 今回自公で3分の2が確保できる状況下では、09年に民主に票が行きすぎないように作った「みんなの党」が崩壊した(させた?)。更に米にとっても急いで改憲や靖国参拝はやらせる必要はないのと何より、極右連中を減らす仕掛けをしないと選挙民は危機感を持つから、結いの党と維新の会(超右翼は次世代の党に移行)を合同させ中道風に持って行っていき、次世代の党派実質消滅(2議席)させられたとしか思えない。
問題重要政策は全て従米構造にある
 いずれにしても安倍自民が進めようとしている政策を見てみれば、その根幹は全てアメリカの言いなりという構図が見える。
 まず普天間の移設先での辺野古新基地建設は本当は占領状態の継続である安保条約に全て原因がある。ここから考えていけば、これまでの基地と金の提供だけでなく自衛官まで差し出す様になった集団自衛権行使容認と、そのために必要な特定秘密保護法とつながる。
 そしてエネルギー支配の原発再稼働(買わされた原子炉は全て米国製であり核燃料もアメリカの指揮下にある)。そして一番の問題は国家の存立さえ危うくなる究極の経済支配、TPP加盟なのである。竹中平蔵などアメリカの手先により格差社会が広がったのもアメリカと同じ国内統治の形にさせられているからだ。80年代後半からの組合潰し(官公労を弱体化させる)と社会党の解体をしたのはこのためとしか思えない。
 小選挙区制になって保守リベラルと社民主義者らが再結集したのが民主党だと政権交代までは国民多くが思っていた。だから09年に国民は民主党に期待し、政権交代させたのだが政権についた3年3ヶ月の最初の9ヶ月で鳩山内閣を潰し、消費増税で政権交代にこぎ着けた小沢幹事長らを党外に追いやったのだ。
 ここに気がつかないと此度の民主党の党首選びも全くナンセンスな事になる。
 だがこれについては東京新聞でも沖縄の新聞や地方紙もズバリ書かかない。 
民主の党首選に騙されない
 そして民主党代表選に出ようとしている連中は政権交代がなぜ失敗させられたのか真実を言っていないし、その反省の元に再生するとか、再編するとも言わない。こんな連中の、こんな党首選に全く意義は見いだせない事を見抜こう。
 岡田にしろ細野(細野は何処まで従米か不明)にしろ党首になってある程度「反自民」を言うかも知れないが、重要法案では自民に協力することは間違いない(維新を前に出して八百長的反対はあるかも知れない-何しろ自民維新で3分の2を超えるから)。
 具体的に言えば菅直人、野田佳彦、岡田克也、前原誠司、枝野幸男、安住淳など対米従属に変質させたA級戦犯がのさばる民主党では絶対に真の野党たり得ない。
 わかりやすい再編論の第1は前原に党首をやらせ06年時のように右より稚拙運営をやらせれば、真の野党再編に繋がるだろう。だがジャパンハンドラーズはそう言う「わかりやすい」ことはさせない、案の定、前原は今回党首選に出ないそうだ。
 今回の選挙で対米不服従派は殆ど自民、民主両党は公認されず、それら愛国派人士は2回の連続落選で次に残れる人は非常に少なくなっている。
 そういうことで対米不服従が結集は、岩盤化する従米構造の中で上手く進まないのだ。
 ここを見据えて沖縄と同じに日本のアイデンティティで、アメリカに収奪されるのみはもういい加減にとの勢力を結集するしかないのである。
 その際は対米独立なら自主防衛論者などを排除せず、維新でも従米心良しとしない者とは連携して、民主党に巣ぐう戦犯議員やその取り巻きを除く民主議員と社民、生活、無所属を糾合してとりあえず50人くらいの勢力を作ることだろう。
 中選挙区に戻すことは従米構造が変わらない限り無理だろうから、小選挙区でも何とか国民の為の核となる勢力を一日も早く作ることである。その旗振りは何人いるのか、そして資金源は?である。
 アメリカの為の政党ではなく国民の政党を作らねばこの国は終わる事だけは確実である。

by ichiyanagi25 | 2014-12-27 11:37

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