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教育勅語は国民犠牲を強いる押しつけだ

教育勅語は国民犠牲を強いる押しつけだ
 森(アベ)友学園問題はついに籠池を無理矢理退陣させ決着を図るようだ。
 籠池が大きな力(官邸の意向か)の働きかけで理事長を放り投げたとして、これで検察が入らずとしたらとんでもないことだ。また籠池の首を取ったで民主党(今は民進だったね)が手加減するなら、これまた許しがたいことだ。 
 ところでアベ友の籠池も稲田も文科大臣も教育勅語は悪くないと言っているが、これこそ、とんでもないことだ。局限すれば此奴らは国民は我ら(政権)に従って死んで当然と思っているのだ。
 今上天皇の退位発言を姑息な立法で済まそうとしているように、安倍内閣の本質やアベ友は明治政府や昭和期の軍部と同じで天皇を利用しているだけなのだ。
教育勅語はクーデター政府が作った押しつけ
 いろんなところで教育勅語の原文は紹介されているから、ここでは取り上げないが、そもそも教育勅語は薩長クーデター政府が天皇を現人神にして、政権に一切の批判を許さずに、国民を統治するために作った究極の押しつけ規律なのである。
 これはアメリカの「押しつ憲法」論どころではすまない、国民に対し天皇の名の下に従えとの強要が詰まっているのだ。
 要するに安倍友や安倍内閣の対米従属捻れカルトは、教育勅語の最初の方の「常識的」な所だけ強調するが、それは儒教が教えるところで、孔子以来の長幼の序とか王に対する忠、親に対する孝の教えをであり、明治クーデター政府のオリジナルではない。
 問題はそれらの徳育を説くところではない。現人神がおわす神州(日本)に一端危機が迫れば、国民は命を差しだし、天皇主権(薩長)国家を守れと言うことである。それを年端もいかない子供の時から刷り込んで、逆らうことのない忠良なる「臣民」を形成するためだ。
 だいたい幕末までは勤皇佐幕が国体であり、孝明天皇までは天皇公家も実際政治は幕府が行うで、まったく異論はなかったのだ。
 しかし幕府を倒した後、下級武士達によって成立したクーデター政府の正当性が問われ、統治機構のヘゲを握れないから、幕府は朝敵であると吹聴した。
 テロとクーデターで政権を取った倒幕派はやがて意見対立によって鋭く対立する。意見の違う者(西郷、江藤、副島、板垣ら)を明治6年の政変で政府から追い出し、更に政権基盤を確立した後、いよいよ植民地獲得に乗り出すところの日清戦争に行く前にこの教育勅語が作られ全国に徹底したことからも分かる。
 またこの教育勅語は青年になって徴兵されたときにたたき込まれる軍人勅諭にリンクする。この2つの勅諭の肝は「汝ら平民の命なんざ鳥の羽くらい軽いんだ」と躾けるまったく酷い強要なのだ。
特攻の根源も教育勅語に由来する
 これで先の大戦時、海軍機動部隊が壊滅して敗戦必至の昭和19年秋降海軍は優秀な大学生を促成操縦員に仕立てあげ、特攻の命を下して降伏を伝える玉音放送の日まで5千人以上の秀才エリートの命を奪った。
 10ヶ月に及ぶ特攻攻撃(それしか敵艦攻撃方法がなくなっていた)をした国は日本以外見当たらない。特攻を持ち上げる連中は靖国カルトだが、まさに狂気の沙汰である。
 飛行機と潜航艇による特攻攻撃で予科練出身や大学生がこれほど無駄に殺されねば戦後の高度経済成長はもっと凄くなったし、五輪のメダルだって水泳を中心に10以上は取れたろうし、野球では別所、川上を上回るスーパースターが出た事に疑いはない(こういうことを書く人もいない)。
 そしてとにかく軍部中枢は天皇の為にと言いながら、実質は自分達の狂気とメンツと何より地位と利権保全のために国民に命を投げ出せと命令し、いたずらに降伏を長引かせたのであって、310万の戦争犠牲者のうち200万人以上は特攻が始まって以来の死者数が真相だ。
 国民の命など何とも思わないから特攻を命じた陸海軍高官は、大西中将らごく一部を除いて誰も責任を取らず、戦後はのうのうと軍人恩給を貰い、多くはアメリカに諂った。
空襲被害の拡大も国民生命の無視軽視から
 また一般国民には焼夷弾攻撃には逃げずに消せと命じて(防空法)3月10日の東京大空襲では約10万の東京市民が焼き殺された。
 これは防空法を作って、空襲を受けても逃げずに消せと命じたからだ。都市住民はサイパン陥落後の昭和19年後半から学童疎開が始まったが、10代から50代までの男女は国家総動員法もあり、勝手に疎開や引っ越しなど出来なかったのである。
 空襲から逃げだそうものなら、警察、警防団、消防団、在郷軍人会、国防婦人会、町内会などが相互監視で防空法違反で逮捕拘留され、それまで行かなくとも非国民扱いで配給さえしてくれない国家の報復が待っていたのである。
 この強制のもと多くの国民を無駄死にさせたことに安倍以下のカルトはもとより、自民公明の閣僚と議員が殆ど分かっていない。
 この悲惨な事実を知ろうともしないのは議員の資格なしだし、また知っていてやっているなら、そいつらは戦前の軍部政府と代わらない国民の敵だ。 
 しかし昭和20年3月10日の東京大空襲の体験から、空襲時に防空法通りやったら皆殺しにされる事が分かり以降の空襲では警察も在郷軍人会も消防も国防婦人会も皆避難を優先した。だから以降の空襲では首都圏では1万人以上死ぬことはなかった。
 東京大空襲の約一月後ルメイ将軍は3,10の効果絶大な再現を狙って4月13日に3月10日と同規模のB29の328機による夜間空襲を仕掛けた。この時の死者数は何と98人なのだ。一月前の1000分の1以下の死者数だ。
 焼夷弾は消せるでは無く、すぐに逃げろと避難を国民に示せば、多くの国民は死なずにすんだのである。この国民を無為に死なせた陸軍の防空責任者の責任が戦後まったく問われていない。
 防空法を作り「逃げる者は非国民、帝都を守る為に命を投げ出せ」としたのも教育勅語にそもそも根源があると理解すべきものだ。
安倍友内閣を早く倒すこと
 だから教育勅語にも良いところがあるなんて奴に絶対に騙されてはいけない。こういう政治家や日本会議の連中は本当は同胞愛がないのだ。本当にとんでもない奴らで公職などに就かせてはいけないのである。とにかくカルトの政権を早く倒すことがあらゆる意味で大事である。
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by ichiyanagi25 | 2017-03-11 14:09

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