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テレビに出たもの勝ち選挙

 
 今回私は小泉絶対王朝の11区で有権者にもう一つの選択肢と言う意味と、6月の市長選で見た小泉さんの鉄面皮ぶりに憤慨したため斉藤つよしさんを応援しました。
 小泉さんの鉄面皮とは、言うことを違えることです。あれほどTVや街頭で「官から民へを」絶叫しましたが横須賀市長選挙では官から官を私達に押しつけたではありませんか。言っている事を平気で違える。その内実を竹内さんも木村さんも藤野、吉田君も見たのです。それと寝てても勝てる、何をしても大丈夫との驕慢を感じたからです。
 それはともかく11区では小泉さん20万票に迫る勢いでした。方や斉藤さんは5万5百と約4分の1しか獲得できない。天木氏や羽柴氏は1万以下。この二人については後に譲るとして小泉圧勝は圧倒的無党派層の「支持」によるものと思います。
  小泉さんが市長選時取った態度を許せないと思った小泉支持層は結構いました。その票は2万くらいと感じていましたので、今回は15万票くらいに減るのではないかと思っていましたが、それを消してしまうほどの浮動票の山が動いてしまいました。
 小泉演出大成功のカギはTVへの仕掛けです。総理ですから当然とはいえ11区の誰よりも圧倒的にTVメディアに登場できたのです。天木さんなどはTVで取り上げられれば2万票はいったでしょう。各地の小泉刺客より経歴はあり主張はまともです。しかしTVはホリエンモンだの、くノ一だのとワイドショー化し総理の選挙区は無視です。これでは小泉以外TVに出られません。選挙報道の公平なんて特にTVメディアではないんです。が、結局ここが大衆動員をするんですね。羽柴さんももくろみ大はずれ、全然目立たないから。結果、横須賀では市議選でも落選するような票しか出ませんでした。まさに電気紙芝居恐るべし。純様フィーバーをあおる全国報道でした。
なぜ木村正孝氏を超えられなかったか
 問題は5万5百の我が斉藤候補です。6月の市長選挙より投票率が26%も上がったのに木村正孝さんの5万7千に届かないのです。「沢木より上回った」なんて喜ぶ手合いがいたら何をか況やです。沢木さんの票と殆ど変わらないのですから選挙運動の成果はなかった(組織の限界)、反小泉基礎票の8割程が来たのみと分析すべきでしょう。
 私は斉藤さんから応援を求められた時、要するにババ引いたのだから「比例1位を保障されたのか、あるいは保守の支持を回してくれたのか」を聞きました。いずれもないというのです。斉藤さんは自治労出身ですから官公労主体の選対になるだろうとすぐ想像できましたので、後者の方はもう少し党から手当てされるものと思っていました。そして11区で比例復活を視野に入れる選挙をめざすなら労組は3本の矢の1本以下となり表に出ないほうがよい、あと二本の矢ができれば面白い選挙になると思いました。そこで後援会の暑気払いの席上市民運動に携わる人を中心に市民選対を立ち上げました。世話人は小林関東学院教授、呉東弁護士、それに一柳です。
 市長選のつけ、支持広がらない
 問題は保守層と無所属系の支持です。早速木村さんにあって頂き知恵をもらいました。藤野、吉田両君にも斉藤さんとあって欲しいと頼みましたが市長選時、斉藤さんが蒲谷氏の出陣式に出たことなどがネックになり応援は断られました。これで若い浮動票が5千は減ったと思いましたし、市長選のような勝手連型は出来ない事を悟りました。
 またNPO、市民団体に市民選対に入ってと誘っても反応が鈍かった。市長選時の蒲谷応援がここでもきいていました。2ヶ月半前まで自公と、しかも小泉と相乗りで官僚候補を応援して、ここで急に自公批判し政権交代を言ったって信用はされませんわね。民主党愛知1区の川村たかしさん(小選挙区当選)の言う通りです。民主は楽をせず地方で自公と相乗りしないことです、それが反小泉を引きつける事と銘記すべきです。
 さて斉藤さんの選挙で唖然としたのは9月7日にベイサイドポケットで行われた組合主体の集会でした。その前日市民選対による個人演説会を追浜で催したので、7日には一柳も出ろと言うことかと選対に聞いた所、来て欲しいと言うことでした。そこで出るなら呉東弁護士と共に市民選対であると紹介して欲しいと頼みましたが、当日は応援議員の一人として紹介があっただけでした。
 社会党に戻った?
 それより驚いたのは壇上にいる応援弁士の顔ぶれでした。反基地運動の闘士やアスベスト被害者、そしてネットの原島さんが並んでいます。いわく市民の怒りを聞くというのです。市民の怒りを聞くなら小泉さんに泣かされてきた中小企業や商店主、市長選で小泉許せずと思った経営者などを出せば反小泉連合を演出できたでしょう。
 壇上と観客席を見て20年前にタイムスリップ、社会党の個人演説会に来たのかと思いました。この瞬間木村さんの票を下回るだろうと思いましたが選挙中なので口外はしませんでした。早速新聞記者に電話を入れ終盤情勢を聞きました「良くて7万対15万のダブルスコア、ダメならまさに5万そこそこ、木村を下まわる」と言います。他の記者に電話をすれば、「11区はいらない他に回れと言われて横須賀にはいない」と、そして日曜の8時10分には小泉当確が出るとも。結果はその通りとなりました。
 民主党と斉藤さん本人が今後神奈川11区をどう考えるかですが、今まで指摘したことを克服できなければ小泉王朝は4代目に引き継がれ100年王朝となるでしょう。
 地道にそしてぶれずにチエック
 しかし改めてTVの影響を考えてしまいます。市長選時の投票率が40%なのに今回横須賀で投票率68%ですからね。これはまさにメディア戦略のおかげですが有権者はメディアの作為を見破る目も必要と思いました。しかし国政も重要ですが日々の暮らしは市政のほうが直結しています。横須賀の有権者はぜひ中核市の市政に関心を払って頂きたいと思います。
 また私達も判りやすい主張をしないといけませんね。美術館は場所が悪いだ、必要だけど時期が悪いなんて、歯切れの悪いこと事言わないで横須賀にはいらない。無駄なハコモノは必要ないと、、この期に及んでも明確に言うべきと思います。コロコロ変わる政治家は信頼されません。小泉さんの良し悪しはともかく、支持はぶれないことを見せたからでしょう。自説を曲げず数年干された所から今日があるわけです。そう言う意味では今回の高支持は小泉内蔵助、仇討劇への喝采もあったと思います。
 有権者はみています。「今回は小泉だけどダメなら次は民主にするから」と支持者からも言われました。市会議員は4年間信託されて政治をチエックする訳ですから、地道に課題と取り組み、市長に対し良い悪いのジャッジを明確にする事だと思います。9日市長の所信表明が行われ15日から議会の質問が始まります。無所属は個人質問として最後に回されますが、議会での質疑を通じ市長の資質についてを次に報告します。

by ichiyanagi25 | 2005-09-13 00:00

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