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赤潮続報

先月末の赤潮ですが結局の所原因究明まで至りませんでした。相手が大きすぎると言うことでしょう。
しかし県がヘリを飛ばしたのが30日と言いますから臭いがして5日もたってじゃあ遅すぎます。県が水産行政をになっているのですからすぐヘリくらいすぐ飛ばして欲しい。この問題を所管するのも複数官庁にまたがります(環境、農水、国交省など)。
しかし下水道が大きな(一時汚濁)原因なのは間違いないのですから国土交通省などは海保のヘリを飛ばしてすぐ写真撮影位して欲しいものです。下水は旧建設省、海保は旧運輸省だから何て事は無いでしょうから。野島や金沢海の公園ではマテガイやアサリは全滅状態でNPOが移植したアマモも枯れてしまったそうですから相当な酸欠水が2,3日(風向きで)居座ったようです。神奈川県側でこれほどの被害は戦後初めてではないでしょうか。さて私は再三下水道が第1原因と言っていますが、東京湾富栄養化の最大原因は下水道以外ありえないからです。これを栄養源に植物プランクトンガ大増殖(2次汚濁)することを赤潮と言います。とりわけ問題にしている合流下水道ですが、赤潮後改めて東京湾岸都市の合流下水道人間を調べてみました。結果は以下の通りです。
 東京都 約700万人
 横浜市  約130万人
 川崎市 59万人
 横須賀市 34万人
 千葉市 9、4万人
湾岸5大都市 合流下水道区域人口932万人
 これに加えて千葉県沿岸都市及び埼玉の下水が江戸川などを通じて流入しますから1千数百万人の汚水が雨の日は未処理のまま流されているわけです。それで何で始終赤潮が発生しないかといえば、自然の浄化力であり海の偉大さとも言えましょう。しかし「微妙ながらも安定した生態系」に支えられているだけで、これだけ流しているわけですから、ちょっとバランスが崩れれば有害赤潮が湧くわけです。またいつ出るか分からないということでしょう。
数字の疑いと説明責任
横須賀市は数年前私の問いに本市の合流下水人口は10万7千人としていましたが私が調べると何とその3倍の34万人に昇りましたから他都市の数字もその伝でもっと増える可能性があると思います。横須賀市も早く市民に合流下水の問題を市民に知らせるべきと思います。今1億5千万円かけて合流下水改善の委託調査をしていますので、いずれにしても来年には公表せざるを得ないでしょうが、対策には莫大な税金を必要とするのですから説明責任として早く知らせるべきです。本市が掲げる「海の手文化都市」や環境行動自治体の理念が問われているわけです。

by ichiyanagi25 | 2003-06-17 00:01

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