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議員の節操・信念を考える

郵政民営化反対の本質を葬る復党劇
 昨年の衆院選挙で郵政民営化法案に反対し刺客まで送られながら、当選してきた元自民の無所属議員11名がこぞって「踏み絵」をふんで自民党への復党を認められました。筋を通して土下座復党に屈しなかったのは平沼赳夫議員だけでした。
 郵政民営化と横須賀市立美術館、課題は違いますが私も大きな会派を脱退し、そのことで連合から除名された経過をもつことから、今回の復党劇に以下のような感想を持ちました。
 小泉氏に刺客を送られながら地元有権者の支持を得て勝ち抜いてきたのに、自民党に「土下座」する11名には信念、節操の点で残念と言うより愛想が尽きます。なぜなら郵政民営化法は国民の為でなくアメリカの為との説明の方が合点がいくからです。
 郵政対米民営化の本質
 昨年夏、衆院での投票時「アメリカのための郵政民営化には反対」と叫んだ小林興起議員の所にはイの一番に、前総理を「あなた」と呼ぶ小池百合子氏を送って葬ったことから、私は疑問に思いマスコミでは報道しないところを、何冊かの本を読んで探ってみました。すると郵貯簡保の資金を戦費調達等のためにアメリカに環流させる為との指摘に出会いました。アメリカの対日年次改革要望書はクリントンが1993年に宮沢首相に飲ませた事から始まりますが、95年の要望書に郵政民営化が載ります。この時アメリカは6年後、まさか小泉氏が大化けして総理になるとは思っていなかったでしょうが、期せずして郵政民営化を片方は遠吠えし、片方は水面下で強力に求めだしたのです。
 アメリカは今、自国民を潤す為には、時々戦争を起こし、作りすぎた兵器の一掃をして産軍複合経済を動かす必要があるそうです。悪の枢軸と名指したところで戦争を仕掛ける筋書きと言います。なるほどそう見ると、点と線が結びつき合点がいきます。共和党でも民主党でも郵政350兆はアメリカの為に欲しいので民主党に変わったブッシュ(元締めは財閥)政権も小泉氏に民営化を急がせ昨年の選挙に至ります。
 昨年の選挙宣伝費はアメリカから日本のマスコミに千億単位で環流されたと言われます。そのため?か「日本の民放は電通に支配された」と言った評論家の森田実さんは、「その日からテレビから完全に干された」と著書で語っています(アメリカに食い尽くされる日本-日本文芸社)。
 そういえば復党組の最長老、堀内光雄氏も著書「自民党は殺された!」-WACで郵政民営化はアメリカのためと、民主党桜井議員の委員会質疑を取り上げ指摘しています。同著では小泉手法について怒り顕わにしていながら、簡単に転びバテレンになるとはがっかりです。齢70後半の堀内さん、次の選挙での議席確保を恐れず本音を語って欲しかったですね。本音を語る政治家が出なくなるのは国民の損失です。石油公団改革をした議員がこれだから、政治家が信用されなくなりポピュリズム政治が跋扈するのです。 引用はこの辺で終わりますが、小泉氏が導入した、タウンミーティングの「やらせ」も安部総理になってから報道されだしたこともマスコミ支配論と合点がいきませんか。
 政治家の信念、節操は市議でも国会議員でも同じ
 再び踏み絵の話しに戻りますが、平沼さんとは思想的に殆ど相容れないものの、信念を曲げない点は政治家として高く評価します。ならば今唯一、信念を貫く議員として注目されているだけに反対理由をもう一度明確に言ってほしいのですが、言わないのは時期を見て復党のためなのか、あるいは更に恐ろしい踏み絵があるのでしょうか。
 振り返りますと横須賀市議会にも美術館見直し、あるいは反対と言っていたのに、いつの間にか賛成に回り、更には美術館推進派の蒲谷市長支持に回った議員がいます。市議会の場合、現市長につかず、美術館批判をしても殺されたり干されたりする事はないのですが、なぜ美術館は要らないとする市民の代表とならないのでしょうか。
 確かに政策の違いにより大きな政党や会派を抜ける事、また独立思考で支持団体の意向に反し信念を貫くことは議員として勇気の要ることです。しかし選挙の時、有権者に向けて発した言葉や公約を反古にしないことが、議員、政治家に求められる、最大の倫理観であると思います。信念を貫く議員を有権者が評価することこそ議会を変える一歩だと思います。是非そのような政治風土を次の選挙で作って頂きたいと思います。
 私も3年半前、美術館建設を巡り対立し研政21(旧社会と旧民社系議員が連合を軸として結成した会派)を脱会し完全無所属、英語で言うインデペンデントとなりました。会派離脱により地域連合などから「除名処分」を受けましたが、私としては次の選挙のことだけ考えて信念を曲げ、会派に残ることは出来ませんでした。
 独立した事によって選挙時の公約である美術館反対を貫き、昨年の市長選挙でも美術館はいらないとする有権者の声を表すために、反官僚の木村さんを若手2市議と同年代の1人の県議のみで支持し大善戦しました。
来年は「現状打破」を目指す多数の新人が立候補します。昨年蒲谷候補に入れなかった有権者の皆さんは是非、左右の既得権団体に支配されない独立派議員を選んで、議会を変え、蒲谷市政を厳しくチエックする議会に変えて頂きたいと思います。但し新人も、これまで当選すると既成会派に取り込まれる人がいた事から、美術館や蒲谷市政に対する意見を明確に出さないと、有権者は判断に困ります。自らを律する意味からも抽象論だけでなく具体論を表明すべきです。
 筋を通して独立(インデペンデント)派議員として行動します
 私は今、既得権団体とは一切しがらみをもたない独立中堅議員です。また現市長にすり寄らない数少ない中堅でもあります。来年の選挙に当たってはハコモノと国の言いなり市政にノー、そして成熟の時代、環境再生や医療福祉の充実を求める市民の皆様方と連携を深め、真の独立市民派議員として戦う決意です。同時に新しく当選するであろう現市政と市議会を変えて行こうとする人たちと、連携し議会を変えたいと思っています。 宜しくご理解の程お願い致します。
  横須賀市議会議員 一柳 洋
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by ichiyanagi25 | 2006-12-03 00:00