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聖火迂回リレーの必要性

喧噪の中で、長野での聖火リレーが終わった。
 私は取り立てての反中思想をもたないが、異民族を強権的に抑える矛盾のほころびが今回の騒動の原因とみている。そしてもう一つ国威発揚を世界で展開すると言う目論見があるのだろう。故に中華思想の代弁者の多数集合と五星紅旗の林立は見るに堪えなかった。日本政府やJOCはせめて五輪旗を持たせるべきだったろう。
 この時期を選んで、押さえつけられている「自治区」住民が行動を起こしたとも思えるが、ハッキリ言ってギリシャで採火された聖火をなぜ五大陸を回さなければ行けないのか全く理解できない。またあの動員方法は胡錦涛政権の国威発揚としか思えず、全く感動など覚えない。
 1964年の東京オリンピック当時私は中学3年だった。10月何日かに国道16号に出て追浜町2丁目当たりで聖火を迎えたことを覚えている。横須賀から東京までは50kmほどだから開会式の2,3日前事だったのだろうか。白い煙をたなびかせながら聖火は駆け抜けていったシーンをワクワクしながら見た事を覚えている。しかし今回の聖火リレーは全く感動などなく不快感だけが残った。
 ベルリンオリンピックを契機に聖火リレーは始まったわけだが、火というスピリチュアルな対象を人が繋いで開催地に届ける事が感動的だったからこそ、オリンピック憲章にも書かれ恒例行事になった。戦後再開された五輪開催地は英国ロンドンだったがナチスと戦った英国で聖火リレー引き継がれたわけだ。しかしそのリレーコースは採火地点のアテネから開催国までのルートであって、今回のような五大陸を迂回するコースはとっていない。前回はオリンピックがアテネに帰ったから世界ルートを採用したのだろうが、今回の混乱を教訓にIOCは従来方式へ戻すべきであろう。
また情けないのはJOCだ。人権問題で騒ぎになっているのだから何らかのコメントを出し、見直しくらいに言及すべきなのに何も言わない。外交センス無しだし、肝心な時にものが言えないのである。これだから競技においても日本人に不利なルール改正ばかりされるのだろう。またマスコミもこんな聖火リレーを各局延々中継していたが、中継をこぞってするから余計両派が集まるのである。メディアが混乱を増長させたし、混乱を望むような中継の仕方だったのも、いつもの事ながら腹立たしい。
 東京オリンピックの時も政治パフォーマンスはあった。米軍政下の沖縄を通り、沖縄県民に日の丸を振らせた。その時の聖火リレールートは中東を通りビルマ、タイ、マレーシア、フィリピンなど太平洋戦争時の占領地を通り平和を印象づけている。また毛沢東の中共(当時はこう称していた)は通らず蒋介石が統治する台湾を通っている。   聖火リレーの最終走者には早大陸上部で当時19才の坂井義則選手を起用した。坂井選手は原爆投下の日に広島県三次市で生まれた事から最終走者に起用された。今の対米追随自民党政権からは考えられない演出であり、池田内閣の心意気を感ずる。なお「ブルジョワ東京五輪」には中共は当然不参加(ソ連も1952年から参加)であり、その代わり平和の祭典への面当てのように初の原爆実験を行っている。
政治は何事にもついて回るが、今後は大国の国威発揚に場所を貸すような事はやめたほうがいい。しかしこれから何があっても1980年のモスクワ五輪のようなボイコットだけは絶対にすべきでない事を最期に述べておきたい。
end
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by ichiyanagi25 | 2008-04-27 00:00