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進まぬ復興、岩手県を2日半訪ねる

進まぬ復興、岩手県を2日半訪ねる
 地方議員を対象にセミナー等を行う自治体議会政策学会が「災害の復興の課題」をテーマとする政策講座を岩手大学で開き、2日目は四国の面積と匹敵する岩手県の沿岸被災地をバスに分乗し10時間かけて見て回った。
 またその前日の24日は個人として八戸に出て、そこから八戸線、三陸鉄道北リアス線を乗り継ぎ八戸から宮古まで半日かけて車窓から被災地を見て回った。三セクの三陸鉄道は津波被災により南リアス線は全線不通。北リアス線は今年4月1日復旧したが田野畑-小本間が被災激しく不通で、この区間はバス運行している。と言っても1日10本程度の運行であり、乗り継ぎには最悪1時間ほど待ちぼうけが当たり前であり、これでは復興に役立つのか疑問に思った。バスは高いと苦情も聞いたので交通弱者のことを考えれば鉄道の優先度を高くした方がよいと思う。
 JR山田線も切れ切れ運行なので、そのままセミナー開催地の盛岡ぬ向かうと到着が夜遅くになるので、24日には宮古に泊まる事を決めていたが、宮古の復旧も遅れているので宿探しに苦労した。
 取れた宮古の宿は港の貯木場裏なので、伊勢湾台風時のように津波に乗った丸太が2階まで直撃し、今年ようやく2階のみ復旧しその階だけ宿場に提供しており、私以外殆どは復旧関係の業者が泊まっていた。故に旅館でありながら浴場に入ることは出来ず部屋にあるユニットバス利用だった。
 後日岩手の復旧が進まぬ釜石市、大槌町、宮古の各地域(田老町や鵜住居地区など)の写真を掲示するが、無能民主政府と与野党小粒議員で占められる国会、そして何より自省の利益しか考えない官僚達によって復興資金は有効に支給されておらず、各市町の復興は遅々として進んでいない様子がよく分かった。
 また田老地区の万里の長城と言われるX型堤防の無力さも、堤防の上に登り実感してきた。譜代町が10m超の堤防により守られたと言うが、たまたまそのエリアに堤防を越える津波が来なかった天佑にしか過ぎないと講師は言っていたが、なるほどと思う意見であった。数十年ごとに大津波が押し寄せる三陸地域では人命をハードのみで守ることは出来ない事を学んだ。また、高台移転も町全部が移転するには限界があり、何より今のペースでやっていたら住民が戻る気持ちを無くし以前のような町の再興は無理と感じた。
 取り合えず漁港区域など業を再興する所では国が被災地域を買い上げ、その土地を漁民や水産業者に低廉で貸し付け(住宅用地も同様)漁業と水産加工業の再興を計り、住民を定着させるしかないだろう。
 固定資産税評価も被災地域では大幅下落しているだろうし、地域財政の復旧も大変だが復興増税したにもかかわらず、金も廻らず計画もままならない。
 とにかく数十年は大津波は来ないだろうから、その間に早く町を回復しなければ、住民は戻ってこられない。放射能の影響のない岩手がこうなのだから、福島の原発立地地域の復旧などありえないとしか思えない。駄目民主でもガッカリ自民でもハッキリ政府がもう福島第1と第2原発区域と隣接区域は廃村を宣言し、住民には土地を買い上げ保障し、そこを最終処分場にするのが周辺復興に一番早いだろう。原発事故が起きたら原発立地とその週へ市町村は存在できなくなることを明示し、そう発表し民主党は下野すればよいのだ(現状民主党にもう政権復帰などさせはしない)。
 また被災地域の地方議会は何をしているかとの声も上がっていたが、このエリアの議員もその存在意義を問われている。被災地議会は国の無策ぶりを全国市議会に訴えることを最低すべきだろう。
老害石原の小沢つぶしに乗るマスコミ 
 ところで岩手県を歩いている間に石原東京都知事が、老人性逆流血流症か知事辞職して国会出馬と新政党立ち上げを記者発表した。25日は「国民の生活が第一」が選挙に向けて4千人規模パーティを開催することを承知して、パーティ開催3時間前に記者会見を開き、大手メデァイが「国民の生活が第一」のことを報じさせないように仕組んだ。
 これで石原の意図と動きが見えたというのが直感である。
 石原知事が記者会見を開いたのは、25日午後3時から。いつもの都庁6階の会見室ではなく7階ホールで開きメディアが詰めかけることを計算に入れたとのこと。
 この日は午後6時から都内のホテルで新党「国民の生活が第一」の結成お披露目が催される。都知事辞任と新党結成宣言とくれば、マスコミ報道はそちらを大きく扱うことは目に見えている。新党「生活」潰しか?とも勘繰り、或いは断定しているのがモノを見る人たちの見解だ。
 石原は私が高校生の時に参院全国区で1位当選をして、任期中の72年、衆院選に鞍替え(東京2区)出馬して以来連続8期当選し、衆参合計27年国会議員を務めたが国政を動かせず、自民党にいては総理にもなれないことが分かったので95年に国会議員を投げ出し辞職した(96年第1回小選挙区選挙は出ていない)。
 それから4年、作家にも戻れず権力の夢もう一度で99年、青島都政の混乱に乗じ都知事に立候補して当選。ろくな対立候補がない中で3期務めて、わがままぶりを示した(自動車排ガス規制と下水道改革は支持するがそれ以外は傲慢政治の弊害が目立った)。昨年立候補しないと言っていたのに震災後、79歳にもかかわらず4選出馬して当選。
 そしてアメリカのそそのかされたのか、この4月米国で尖閣問題に火をつけ日中関係悪化を招いた。中国を支邦と呼ぶ中国侮蔑の頭目が、威勢良いのはアメリカ様の後ろ盾があるからか。
 こんな爺さまを都民は懲りずに何度も選ぶモノだが、都知事後継に猪瀬副知事を指名したのは最悪だ。猪瀬は売文稼業していればよいのだ(彼の初期作『昭和16年夏の敗戦』は良かった)。松沢も東国原も猪瀬なら戦えると立候補するのだろうが、此奴らは思想もなく対米従属で、もうどうしようもない。
 猪瀬は道路公団改革で小泉指名で委員となり、自分の権力欲を露骨にし、結局改革をうやむやにしてしまった。右翼女史桜井よし子氏は当時同じ改革委員として猪瀬を権力亡者の固まりであると猛批判していた。また26日の東京新聞は石原都知事辞任を痛烈に批判する記事を載せている。メディアは客観報道など(していないのだから)装わず「老害暴走族」石原を評価するのか、しないのかハッキリさせるべきだ。偽り報道に終始して、態度をハッキリしない新聞など購読しないことが賢明な有権者(知識層)の選択だ。
選挙で選ぶ基準がハッキリした
 橋下を含めメデイアが報道しない政党議員を選ぶ事が、よりましな政治状況を作ることになる。
 一見強うそうなリーダーシップを求めるのは止めることだ。小泉にしろ、橋下にしろこの石原にしろ、「強いリーダーぽい」のはメデイアが持ち上げるだけの、おかしいのばかりではないか。「大手マスコミに騙されない」が次の選挙のキーワードではないか。
 国民のためには、したたかなる対米不追従をして、米国言いなりの安全保障を見直し(主権の回復=地位協定の改訂を迫る)、脱原発、増税反対を主張する議員、政党を伸ばすしかない。
 それにしてもこの20年すっかり日本人は腰抜けにされてしまったものだ。誰が仕組んだのか。1970年代後半以降の教育が本当にこのような事態にしてしまった。政治はしたたかに行い、但しあくまでそれは国民の利益をかなえる為にだ。そして官僚とアメリカに税金を取り上げられる前に地方に分配してしまい地方が仕事するのが分権なのだ。
 これが分からない者は地方議員に立候補する価値はない(結局市民の為を考えていないことになる)。
 結論は如何に多くの有権者がそれに気が付くかである。
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by ichiyanagi25 | 2012-10-28 17:54

尖閣国有化による対中関係悪化は米の思惑

尖閣国有化による対中関係悪化は米の思惑  
 植民地の新聞である全国紙とそのクロスオーナー地上波テレビは全く報じず、また分析もしないが、日中国交回復40年を台無しにしたのはアメリカの思惑としか思えない。
 まずTPPだが自由貿易とかそんなことは全く関係ない。
 今後21世紀前半の環太平洋の覇権をアメリカと中国がこれから争うようになるし、ロシアも第3局を演じるだろう。その中で「属国日本よ中国になどと組まずにアメリカに忠誠を現せ」との踏み絵がTPP加盟とすれば非常にわかりやすい。
 国益(国民の利益)を考えれば少しでもアメリカの属国から脱して、中国やロシアともうまくつきあうことが重要だ。現にロシアのプーチン大統領は秋波を送っている。
 脱原発が進まない大きな理由の一つはアメリカの圧力だが、北海道にロシアからパイプラインを引けばLNG化せずに天然ガスが手に入る。現状ではアメリカ様は許してくれないが、したたかで国民のことを思う政治家と官僚を育てることによって国民の利益を守られる。
ノーと言える日本をかつて現した石原都知事も今やアメリカの軍門に下り、今年4月アメリカに呼ばれたのか、そこで尖閣買収論を発表し今の日中対立を招いた。
 これは近視眼的にはオスプレイの沖縄配備を進めやすくする目的と、マクロ的には環太平洋の覇権争いに日本が中国寄りの姿勢を示しめさせない様にする思惑と見れば容易に理解できる。朝日の軍事的論客、田岡氏が口を酸っぱくして言っているように米海兵隊は日本を助けるために展開しているわけではない。海兵隊はそもそも敵前上陸を主任務とする外征部隊であるし、防御は2の次の第4番目の軍隊なのだ。
報じられないことが真実 
 米海軍でも横須賀基地だけを見ていると理解できないが、佐世保を視察すれば同基地は沖縄に近く海兵隊をバックアップする米海軍の前方展開基地であることがよくわかる。何しろワスプ級(4万トン)の強襲揚陸艦1隻(10年に会派で視察したときはエセックスが停泊していた)とドック型揚陸艦3隻が常駐し、そして敵前上陸前の機雷掃海は海自に任せることはできない(集団自衛権の行使となる)ので千トン越えの掃海艦も複数用意している。
 沖縄の海兵隊は邦人救出のためと説明する民主、自民の閣僚や国会議員はよくもそんな嘘が言えると呆れてしまう。米海兵隊の救出優先順位はまず米国政府の要人家族、軍人、次に民間人、グリーンカード所持者の順となり、日本は外国人扱いだから最下位の順番なのだ。
 そんな批判がおきないためにも万が一にも日中が戦端を開いてもすぐ助けに行くとは言わない。むしろ領土問題には、どちらの主張にも与さないと言っている。海兵隊の本当の任務を報じると余計沖縄から出て行けとなるから、クロスオーナー制度の植民地新聞とテレビは絶対に報じないで嘘つき議員のコメントばかり出している。朝日新聞は有料放送の朝日ニューススターでこれらを田岡らに語らせていたが、今年の4月そのCS会社も手放し真実を語る番組を殆ど消滅させてしまった。
 アメリカは米中の経済関係を壊されたら困るから、うまく使い分けて民主自民のパシリ議員と官僚を踊らせている。自主独立派はもう自民民主には殆どいないということだろう。先人の知恵を生かして尖閣は棚上げにするのが一番うまい手だし、ガス田などは日中共同開発すれば何ら問題ないのだが、そうなるとおもしろくないのはアメリカだから、石原など民族差別主義者をパシリに使い、頭の軽い野田内閣は米の思惑通り日中対立状況を作ってしまった。
 知識階層やものを考える国民はこの構図に騙されず冷静な対応を求めよう。
もう一つの疑問
 話題は全然変わるが女子レスリングで吉田沙保里が13連覇を達成し、野田内閣から国民栄誉賞を受けるという。史上最強のレスラーとされる旧ソ連のグレコローマン130kg級のカレリンの連覇記録を抜いたからと言うが、彼のパワーと技の破壊力からすれば吉田沙保里は完全に見劣りがする。
 カレリンの強さには及ばないとのコメントも吉田本人から欲しいところだが、奥ゆかしいコメントは出ない。それよりももっと疑問なのは東京オリンピックの時にアニマルと言われたフリースタイルフェザー級史上最強とも言われる渡辺長武(わたなべおさむ)のことが一言も報じられないのは、何故なのか。
 東京オリンピック後に何か犯罪に手を染めた様な記事があったと思うが、それが原因なのか?。とにかく東京オリンピックで絶対の金メダリスト候補と言われ、事実6回戦全てフォール勝ちで金メダルを手にして、その後も200連勝近い記録を残しているはずだ。とにかくカレリンほどではないが、アニマルと言われるほど圧倒的に渡辺は強かった。渡辺は吉田は足元にも及ばない強さを示して東京で金メダルを取ったのだ。
 仮に罪を犯したとしても、もう償いはすんでいるのだし、偉業は褪らせたり無視することはなく評価すべきだろう。フィールドオブ・ドリームスでえん罪を晴らしシューレスジョーの名誉回復をはたしたような、爽やかさが全然感じられないマスコミの対応だ。
 東京オリンピックは48年前だから若い記者はその名前も知らないだろう。政治とともにメディアの劣化もすさまじいから日本人のことすら話題にしない。
 スポーツジャーナリストがぜひ渡辺に触れて欲しいと望む。
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by ichiyanagi25 | 2012-10-05 10:17