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横粂君を通して民主党に見る説明不足

横粂君を通して民主党に見る説明不足

 先週土曜(3日)午後に追浜で横粂君を囲む会があった。
 感じたのは今国会や党内でこういう論議がされているとの報告が全て3人称の報告であり私はこう思っているとの自身の主張が殆ど聞けなかった。
 これは政治家としての育ち方として早く修正した方がよいと感じた。勿論20代後半だし議員になって7か月で未だ勉強不足のところは多いのは承知しているが、風だよりとはいえ選挙の洗礼を受けた国民代表の議員なのである。思想哲学を大事にしてきっちり自分の意見を述べ議論していかなければ政治家として大成しない。
 有権者と意見が違ったからといって意見の違いを無理に克服しようとしたり、迎合したりしない事だ。
 後半は参加者(20人ほど)との質問になったがやはりマスゴミの情報操作通り政治と金の問題を取り上げる人がいた。「小沢は許せないとか、鳩山はあれだけ母から金を貰って」とかである。
 宅配なら換算して1部100円もしない新聞紙情報と只の地上波テレビの影響はやはり大きいのだ。小沢氏の金集めは合法的なのである。法治国家に生きる者としては、悪法も法である事を承知しなければ行けない。政治資金規正法に問題があるならその改正を求めるのがジャーナリストの勤めであるが、それをしないで今や罪に問えない事をムードだけあおり立てて「けしからんやめろ」は何処かに操られてやっているか、或いは気に入らない奴は抹殺するという、どちらにしても報道の暴力である。
 タダの情報だけでなくCS放送を見るとか真相を考察する人のブログを読むとかはして欲しい。月2,3千円の余裕がある人は本を買って読んで欲しい。そうしないと情報操作されるだけになってしまう。
 本当の事を言ってほしい
 マスゴミは今週の国会論議で小亀井郵政金融担当大臣との質疑を取り上げ、進次郎を持ち上げていた。一連の扱いから見て小泉家は相変わらずジャパンハンドラーズの寵愛を受けているという事なのだろう。しかし自民も自民で他に人寄せパンダがいないから議員歴7ヶ月の進次郎に頼り切るとは情けない。ただしこのマスゴミの様子だと神奈川11区での選挙では益々差がつくばかりだろう。すると次回は横粂君の比例復活当選すらありえない事になる。
 ところでこの小泉家4代目との質疑で郵政選挙において小泉純一郎から自民党を除名されホリエモンという刺客も送られた亀井氏は、自身の郵政差し戻しこそアメリカに金を吸い上げれる事の防止だと答弁しなかったのか。「お前の親父は何を目的に郵政改革をしたのか。政権交代で私は担当大臣となり売国暴走を止めているのだ、父親の行為を知らずに世襲したのかと?」と逆襲すれば良かったのだ。事の本質はマスゴミは絶対言わないし書かない。しかし生放送中の国会論議で亀井氏が発言すればマスゴミとしても全く無視は出来ないしユーチューブにだって載るだろう。有権者はようやく本質を知る事になる。関連するが新党を立ち上げた平沼氏もここを突かない。何故だ。事の本質を明確にしない政党など立ち上げたところで意味はない。国益・国民の利益をどう保障するか述べるべきなのだ。どうやら目的が不明確なのでジャパンハンドラーズ達の評価も低いようだ。
 郵政民営化の本当(小泉・竹中)の狙い 
 ここで「竹中・小泉国を売る」は何を指すのか、ネットで紹介されている小林興起議員の昨年夏の講演を聴いて欲しい。アクセスは以下を検索してください。
リチャード・コシミズ 【郵政民営化と年次改革要望書】
 小林興起議員は5年前の郵政民営化法案投票の際、壇上で青票を高々掲げ反対し、その後のテレビインタビューでは「アメリカの為の郵政民営化なんて認められない」と言っていたが郵政民営化のどこが「アメリカの為」なのかはマスゴミは一切報道せず、その後は刺客を取り上げ郵政民営化反対派の抹殺に繋がる劇場型選挙を煽った。
 そして小林氏は東での最強の刺客、くノ一、小池ゆり子を(西へは堀江、佐藤、片山などの刺客が)送られ落選し4年間冷や飯を食わされた(小泉にすれば「殺されないだけ有り難いと思え」かもしれない)。小林氏は昨年の選挙で比例当選し選挙区では民主女性候補を応援し小池(比例復活)を落とし雪辱を果たした。
 小林氏が講演で指摘する対日年次改革要望書はマスゴミはCSくらいでしか報じないが、米大使館にアクセスすると年次改革要望書は日本語訳で全文載っている事や、竹中・小泉がアメリカの意向を汲んで民営化し郵貯かんぽの金を300兆円以上外資に売り渡す事を述べている。先日約30分に亘ってこの小林講演録を聞いた。昨年8月収録だから勝つ事が予測されているからか、ご本人は結構余裕で淡々と話している。
 しかし何故この売国的事実を郵政民営化反対派はブログ等でもっと明らかにしないのか?米大使館のHPで見られる事(それも英文ではない)を話しても極秘事項暴露ではないだろう。これを言うと殺されたりスキャンダルを暴露され政治生命を抹殺されるのだろうか?。政治のダイナミズムは本質を知ってこそ生まれのである。詭弁の政治家でなければ有権者に説明すべきである。それでないと国民主権が空洞化する(今(何時)でも実施中空洞化している)
小沢&民主党は説明不足だ
 先月、渡辺乾介(雑誌系政治ジャーナリスト)著の『小沢一郎嫌われる伝説』小学館を読んだ。300ページを超える単行本であるが小沢氏の説明不足を象徴する事を一例を挙げて紹介する。
 小沢が自ら持ち込んだ党首討論に積極的でなくなったのは03年のイラク戦争の時、戦争開始後に日本に通告してきた事をあげている。90年の湾岸戦争では開戦5時間前ではあるが一応事前に連絡があったのにである。これが同盟国に対する誠実な態度かと小沢は怒ったという。そしてこの1週間前に小泉総理は参戦について意見を聞く為野党党首と個別に会談した。その際小沢(自由党)は「国連決議がなくアメリカが開戦した場合、日本は米を支持するのか」と詰め寄った。小泉は「その場の雰囲気で決める」と答えた。小沢は会談後に「党首会談そのものが貴重な人生の無駄使い」と不快感を表明したとある。その理由は「情報も知らされず判断材料がない中で『雰囲気で決める』とは総理大臣として余りに軽くむしろ恐ろしい事だ」と怒り落胆したという。何故この重大事を記者会見して国民に伝えなかったのか。発言すれば幾らマスゴミだって完全無視は出来ないはずだ
 もう一つ党首討論幻滅との章を紹介する。
 小沢自らが英議会のクエスチョンタイムを参考に持ち込んだこの党首討論であるが02年4月の党首討論で小沢はアフガン・イラク戦争の後方支援に自衛隊を派遣したのは原則なき海外派兵と激しく批判していた。
 その時の党首討論ではパレスチナ問題を例に出し「パレスチナでは女性までもが自分を犠牲にして爆弾を抱いてイスラエルを攻撃している。これをアメリカもイスラエルもテロという。しかし民族の自治を要求する抵抗運動と考えられないか」と問うた。小泉は民族抵抗運動と問われた事には一切触れず、何時も通り軽薄なすれ違い答弁をした。小沢は更に「私がお聞きしたのは自爆攻撃を含む民衆のこういう攻撃をどう考えるか、日本のメディアもテロと言うが総理の認識は如何かお聞きしたわけです」と聞いたが続けて「全くいつも通りのお答えしか頂けませんでした」と打ち切ってしまった。この党首討論で小泉の答弁に呆れ果て、討論にならない党首討論に、国の理念を論じあう事は出来ないと小沢のがスーとひいていくのが分かった。以上引用終わり。
 本を読んでいて、これは無責任ではないかとそのページに書き込んだ。自分が持ち込んだ制度を希代の詭弁家小泉が思慮のない発言に終始したからと言って、それを諭しもせず、他の議員や国民に説明もせず「スーと引いていくのが分かった」(渡辺乾介)では国民代表の議員としての自覚と責任感が無さ過ぎる。安倍晋三元総理に似て勝手に関心を失い放り出したと批判したくなる。
 著者渡辺氏は「小沢は論議の展開によってはパレスナ人の行為を民族解放運動との認識に立ちその根底にある貧困に視点を当て日本が貢献できる可能性を論じたのかもしれない」。としている。
 確かに今でもイラクの傀儡政府と米駐留軍に対する自爆攻撃は絶えず、ロシアでもイスラム系の自爆攻撃が再発しだしたが、私もこれは「テロ」と単純に仕分けせず、民族解放のゲリラ闘争と捉える必要があると思う。ならば小沢はここを更に突けば小泉の詭弁も明らかに出来たろうし、小沢嫌いのマスゴミも本質的指摘に対して悪く言う事は難しいはずだ。この本は小沢を評価するであるからこの様な表現をしたのかもしれないが、いずれにしても小沢氏はいつでも党内にも国民にも自己の考えをキチンと説明しない。
 政治と金の問題だって自分は法制度をよく検討し(自分は弁護士志望だった法律お宅である)「確信犯」的に制度を作ってきたのだから、起訴なんてのは検察テロであると(佐藤優氏に言わせると「国策捜査」ではなく若手検察官僚の暴走)主張すればよいのだ。マスゴミには居直りと報じられるだろうがブログで徹底的に反論すればよい。マスゴミに煽られる国民からウケは悪くても、堂々説明して国民の信を問えばよいのだ。逮捕された石川議員にしても元秘書にしても検察に落ちないようだし、その点では負けないだろうから、今のムードを払拭する事を考えるべきだ(小沢応援団でも民主党員でもないからそう心配はしてないが)。
 但し政治家を葬るのは選挙の時の有権者の判断に任せるのが民主制度の根幹であって、嫌疑不十分を逮捕によって議員を辞職させる事などあってはならないのである。有権者はここを認識したい。
 現状のサウンドバッグ状態は自らの説明不足による。馬鹿や分からない奴は相手にしないでは是非もない。またそういう考えが根本にあるのなら(60半ばでは性格は絶対に治らない)政治家は辞めた方がよい。
 ところで幹事長も幹事長なら民主党も内閣も説明不足だ。
 普天間の問題でも中長期的に見ればアメリカのドル基軸体制は数年内に崩れるだろうし、これから中国、インドを中心とするアジアの時代になるのは明らかだ。だからアメリカとの同盟関係だって質的変化は当然なのである。対米従属の自民党から政権交代させた国民は漠としてもその辺の期待は持っているし、説明されればマスゴミの論調に左右されない。
 だから当然安保体制における基地の置き方も変えていく。特に外征部隊の海兵隊の基地などは鳩山政権の言う事を聞いてもらうとの立場を国民に説明すべきなのである。普天間の迷走と論じられているがマスゴミも対米追従で国益を考えた報道をしていない。ジャーナリズムがこの様な状況だからこそ政治家がしっかりしなければ行けない。票を頂いて職に就いている議員は国民に説明をする事を心がけることである。新人議員を含め国会議員を駅頭に立たせて説明させればいいのである。
 沖縄の基地については近々沖縄に行ってくるので、その後現地報告を含めて書いてみたい。

by ichiyanagi25 | 2010-04-09 11:45

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