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2012年体制という与野党八百長体制

2012年体制という与野党八百長体制
 安倍内閣のお粗末さと財務官僚主導の「アベノミクス」も限界が見えだして、読売・産経などの安倍政権御用達メディアを除いては論調が変わってきた。特に週刊誌各誌が安倍内閣を悪く言い出したのは安倍見限りの兆しなのかも知れないし、ここに至っては閣僚達の政治資金問題が連日新聞で報じられるようになった。これも検察リークだとしか思えないが、いつもの通りメディアもそれに載っている。
 政治家が法務官僚による政治家の「生殺与奪は許さない」と言わないから官僚跋扈が強まるばかりのこの国だ。
 今朝のテレビでは小渕優子の金庫番を特捜部が任意捜査をし出したと言うが、特捜批判も完全にメディアから消えてうやむやで、政治家が官僚の都合で抹殺される構造は揺るがない。
 何というお人好しの与野党議員なのだろうか。そして今度は些細な記載ミスで野党から江田憲司や民主戦犯の枝野幹事長の名前が挙がりだした。まさに泥仕合を官僚リードの元で行わされている。
 小沢攻撃の時に民主党が党をあげて官僚支配にキッチリ対峙しなかったことが、国民の為の政権交代の意義を全て吹き飛ばした。但し殆ど反撃できずに葬られた鳩山・小沢氏にしても官僚とアメリカを甘く見ていたとしか思えない。
 さて今回のスキャンダルが止まらないは、アメリカが安倍をもう御用済みとしつつあるのかであるが、今問題になっている閣僚達のは政治資金規正法や公選法に抵触する事案も小渕優子と比べるとすこぶる金額が小さい。これは序の口の小出し作戦なのか、従米官僚達の真の意図がどこなのか注視する必要がある。
八百長知事選挙相次ぐ12年体制
 ところで25日に福島知事選が終わったが、その結果は与野党なれ合いを超えた八百長の典型みたいな結果で内堀雅雄前副知事が当選した。かつてなら民主が先に擁立した候補に自民の相乗りなど許さなかったが、今回は原発のこともあるから見事に相乗りして争点を奪ってしまった。福島は社民が生き残っている数少ない県であるが自公相乗りは駄目と社民も降りなかった。福一の廃炉作業がもたついているのはこう言う体制に原因がある。
 いずれにして55年体制ならぬ2012年体制とでも言うべき現象か。
 ただし国民へのメリットで言えば自社の55年体制とは全く違う。今の12年体制は対米従属八百長与野党政治であり、2012年野田従米総理による安倍政権への大政奉還で今日を迎えているわけだ。2年前の総選挙はマイケルグリーンが横田基地に陣取り選挙に影響力を与え「左翼勢力を壊滅させる」として自民一強状態を演出し、目論見通りとなってしまった。ジャパンハンドラーズの親玉にすると小沢一郎でさえ左翼の範疇に入るのだそうだ(従米でないものは左翼になるのか)。
 そして国民の期待を担った反自民の真正民主議員は軒並み追放か、落選の憂き目に遭った。今の民主を牛耳っている輩はいずれも基本的には対米従属で日本の植民地化を進めている連中だから、首長選では平気で相乗りする。第2野党の維新の会は見ての通り。 こんな連中の野党再編論などは茶番を通り越している事は国民として見抜かないと何度でも騙され、暮らしと命が危うくなるばかりだ。
 真の野党勢力の結集だが今のところ起死回生の展望は全く見えない。
沖縄までもが・・・
 さてそのような中で今日は沖縄知事選の公示日である。
 仲井間、翁長、下地、喜納の4候補が立つが、喜納は当ブログで予想したように民主から除名された。仲井間変節に鉄槌を下せると思っていた沖縄知事選でこの状況なのである。
 4候補の中で仲井間と下地は論外だが、翁長候補は喜納の知事権限の「埋め立て承認撤回を明言すれば自分は降りて翁長応援にまわる」という申し入れを断っている。これは何を意味するのか。翁長陣営はあらゆる手段を使って辺野古に基地は作らせないという。しかし知事権限行使を明言せず、多くのメディアもその矛盾を突かないで「より増し論での翁長」の流れを作っているようだ。
 この状況から察すると翁長氏は当選後「いろいろやったが駄目でした」になるのではないか?
 2012年体制は日本が完全植民地政治に入ったと言うことだとしたら、全く国民としてはこの上ない惨めな状況に置かれていると言うことだ。

by ichiyanagi25 | 2014-10-30 17:33

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