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小池劇場から市民主導の野党再編劇へ

小池劇場から市民主導の野党再編劇へ
 数日前、何処かのテレビで珍しく上手い風刺をやっていた。川柳の紹介で「聞き飽きた豊洲ボートの小池劇」。
 全くその通りでTPP国会審議なんて殆どしない。アリバイ的というか視聴率の低いNHKの国会中継くらいが放映されるだけで、中身の重大問題を報道しない。
 そして強行採決ほのめかしで農相辞任要求が報じられるだけだが、安倍政権の数の奢りを批判する報道は少ない。
 トランプ非難の揶揄報道もアメリカの1%支配構造が全マスコミを使ってトランプ叩きをやっているわけだが、日本メディアはここでも対米追従でそれを垂れ流すだけだ。
 少し骨のある連中も地上波テレビではズバリと本当の事は言わ(え)ない。言えばお役御免だからだが、何故トランプがここまで全メディアに叩かれても40%台の支持があるのかというアメリカの事実くらい言えばと思う。
 フィリピンのデゥテルテ大統領の扱いもバイアスが罹りすぎだ。アメリカ様に頭が上がらない安倍も比大統領の爪の垢でも飲んだほうがよいだろう。
小池劇場の意図する構図
 さて川柳の小池劇場だが築地の豊洲移転騒ぎの次、第3幕目はオリンピックのボートコース問題になった。
 ずっと指摘してきたことだが4ヶ月たつとみな忘れてしまうのでお復習いすると、先ず参院選でアベノミクス(安倍がアベノミクスと唱えるのは第1次政権時に1年で潰されたことから売国経済協力をしている-こんな事旨くいくわけはない)の限界と改憲に触れないために、参院選公示直前に舛添を都知事辞職させた事と小池劇場はセットなのである。
 そして参院選の投票日を迎える前に小池に立候補表明させて、テレビは都知事選に完全シフトさせ参院選の関心をなくさせる仕掛けをした(民進の協力もあって安倍は勝利)。
 小池劇場は都知事選が済んだら終わるかと思ったら、すぐに豊洲問題の第2幕が開いた。
 小池劇場の継続理由の1つは23日の衆院選補選に若狭を圧勝させる事だから、これは当面引っ張るなと思っていたが、展開を見ていると衆院選を目標に、みんな、維新に次ぐ第三局の目くらましづくり(小池新党)に繋げるんだろう。第三局の賞味期限が短いのは自民補完だから、有権者に見破られるから次々手を変えてやるという構図だ
 しかし補選で勝利した後の24日以降もボートコース問題を引っ張るならオリンピック利権の争いが絡んでいると言うことだろう。
官邸と電通が仕切る小池劇場
 だいたいメディアはこれまで豊洲移転(東ガス跡地の汚染問題)もボートコース問題も知りながら、小池登場まで一切報道機関としての役割を果たしてこなかったことだ。
 またボートコース問題は森喜朗を悪役にして小池の尻ばかりテレビは追い回す。だが元来お仲間のことだから何処まで追い込むかだ。
 ジャーナリストの上杉隆氏が指摘しているが『三大新聞と日経は今度のオリンピックのスポンサーになっており、利権構造を明らかにするとこのメディアが今度は小池に牙をむくことになる』と雑誌のインタビューに答えている。
 同氏によるとこの五輪スポンサーに報道機関がなるというのは世界の非常識だそうだ。それはスポンサーとは五輪の受益者になることだから、報道機関は客観性からそのイベントの取材が出来ないことになっているのだそうだ(日本ではお構いなしだ)。
 五輪の肥大化はこの4大新聞にも利益をもたらすから、本当に利権構造突き崩そうとすればメディアは今度は小池に牙をむくと指摘している。小池支持の頼りはメディアだからそれを相手に何処で手打ちにするかと言うことなのだ。
 豊洲移転だって石原時代の問題で本来なら石原が一番責任追及されねばならず、その犯罪性は舛添や猪瀬などを遙かに凌ぐものだが、これも竜頭蛇尾、大山鳴動しネズミ一匹で終わるんだろう。その時期はTPPの強行採決と関係するのかも知れない。
 どう見ても裏には官邸と電通のメディアコントロールがあると見た方が良いだろう。
 野党もここをついた方が良いと思うが何処もつかない。 
3連敗の野田・蓮舫民進を終焉させる 
 それにしても民進はヒドイ。
 2週間前の新潟知事選では連合新潟は原発問題から自公候補につき、グローバル企業と対米従属の野田&蓮舫はこれに追随して、米田候補を公認とせず自主投票でお茶を濁し党としては応援もしなかった。勝ち馬にのって最終盤に蓮舫が党首でありながら「個人」として応援に行くというアホらしさである。
 こうなると幾らメディアが野田の化けの皮を剥がさずとも新潟県民は気がついた。
 米田知事は民進を離れて共産、自由、社民と県民連合の応援で脱原発を争点に自公候補を大差で破ったのである。 
 れにも増してヒドイ対応は東京10区と福岡の鳩山邦夫の補選での民進である。
 自前では絶対勝負にならないから、とりあえず野党統一としたが何と共産批判ばかり。
 失礼の度を超して分かるのは全く反自民の気概はなく、安倍打倒などする気がないのが鮮明に出ていた。有権者も何で民進が駄目かが分かり始めた。
野田民進と外資御用組合の連合の分裂を
 だいたい民進や連合の反共論理は30年前の冷戦時代のものだ。自衛隊を違憲としているとか日米安保条約を認めないから駄目だなんて言っていることが対米従属の良い印だ。
 今や共産主義なんてのは日本の脅威でも国民の脅威でもない。脱原発、集団自衛権反対、辺野古に基地を作らせない、TPP反対を括れば「新自由主義と対米従属からの脱却」だから、今の自衛隊と日米安保を批判的に見るのは何ら矛盾しない。保守政党の自由党とも矛盾しない。
 在日米軍は明らかに日本を守る為でなく極東から中東への軍事プレゼンス展開のためにあるのだ。自衛隊は米軍の補完勢力として位置づけられて居るから、真の独立を得た後個別自衛権で自前の軍隊を持った場合、今の自衛隊の装備や配備は独立国の軍隊にはそぐわない。
 09年頃小沢一郎氏が米海軍基地は横須賀基地さえあれば良いと言ったのは、日本のために正解なのだ。沖縄は外征部隊の海兵隊から出て貰うことだから、辺野古に基地は作らせないも正しい。要するに独立国としての気概を持てば今の安保はやめて日米平和友好条約を結んで、最低限の基地をアメリカの為に提供すれば良いのだ。
 原発廃止だって日米安保体制の従属体制を解かねば実現しないから、安保反対は左右の対立軸では無い。この論理で民進と連合を攻めこの2つの組織を割って、国民の為の野党再統一しか選択肢はない。 
 小泉純一郎が次の衆院選で野党が脱原発で統一候補を立てれば自民は負け、安倍政権崩壊に繋がると発言し神奈川新聞に取り上げられていた。対米従属の権化の言葉だが真理は突いている。 
 端的に言えば新潟方式を全国で展開すれば良い。
 市民運動・無党派層はここに集中すべきだ。
 

by ichiyanagi25 | 2016-10-24 21:22

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