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小池報道に見るメディアの超劣化

小池報道に見るメディアの超劣化
小池を持ち上げるのはいい加減にしろ
 月が変わり都議選まであと一月ほど。
 小池都知事が自らの子分共に組織させる地域政治パーティ「都民ファーストの会」の代表につくという。
 これを厳しく指摘するメディアが殆どない(私が購読している東京新聞は識者の意見で批判)。
 首長が議会政党会派のトップに立つのは地方政治の2元代表制を真っ向から否定する、制度破壊である。本来なら民進、共産党が批判するのが筋である(自民公明は地方自治の確立はどうでも良い)。また新聞も論説委員クラスが地方政治の要諦について解説記事を書き、長が自ら支持政党を作る事は禁じ手と批判しなければいけないことだ 
 嫉妬と執念の安倍が小池を野放しにしているのは実は裏で通じているからだろう。安倍政権と小池は日本会議-統一教会の極右の従米カルトであり、日本を危険な方向へ持って行くことの方向性は同じだ(小池は05年郵政選挙で小林興起の刺客として関西から移籍してきた)からこの見立てはあたらずも遠からずの筈だ。
 来月の都議選で都民ファーストが議席を伸ばし、自民党勢力の議席を大きく減じても安倍に従う勢力が都議会のヘゲを握ることでは変わりはないので、安倍としては何ら問題ないこと。
 小池らのやり方は05年の小泉純一郎がアメリカの為に仕掛けた郵政選挙と同じ手法だ。今回は都議会自民を守旧派-抵抗勢力に見立て、まさにプロレス的ヒールのレッテルを貼って都民ファーストの会をメディアに善玉に描かせ選挙するのである。
 やらせの「対立」選挙であるとも言えるが、これを助長しているのがメディアである。もっとも森友、加計学園問題で読売、産経は余程ノーテンキな国民でない限り安倍の広報誌と見抜いているはずだが、小池の場合は騙される。小池批判をしないのは三大新聞は勿論、テレビでは安倍NHKから民放そしてBSの各チャンネルまでおしなべてである。これでは7,8割の有権者が騙される。
 さらに都民ファーストの会から立つ輩は、地方自治制度のなんたるかを勉強しておらずに収入稼ぎで立候補する連中が多い。地方自治を確立したいと思う理念派の人はこんな会派に入るわけはない。
 1回きりの看板だけでおバカ有権者が騙されて入れてくれるから都民ファにはいるわけだ。都民ファーストならぬ当選だけが目当ての究極自分ファーストと言うべきだろう。
 特に自民、民進から離党してここに来る奴らはまったく信用できないと知るべきだ。
 だいたい地方議会を与野党と区別してきたこれまで70年間の報道に問題がある。地方議会は国会と違い議院内閣制でないから与野党はない。この原則があまりに普及していないのが間違いの大本だ。
 あえて言えば地方議会は基本的に長(執行機関)に対し野党的スタンスを基本とすべきなのだ。選挙後、都民ファと公明が中心になって都議会を仕切るだろうが小池従属政党会派では厳しく行政の監視をすることはできない(この体質が石原都政の暴走を生み許したことを思いだそう)。
 そして八百長的対立だから築地市場の豊洲移転が片づけば都議会自民も小池にくっつくかも知れない。 
 都民有権者は地方自治は行政と議会の2元代表制で「機関対立主議」(執行機関と議決機関が緊張感を持って政治を行う)であること知って対応(投票)することである。
読売、産経は山口敬之をどう庇っているのか
 次は安倍の腰巾着デマゴーグ山口敬之の件である。
 森友学園問題の時から元祖安倍腰巾着の田崎に次いでテレビ露出度が途端に多くなった山口敬之であるが、これは明らかに安倍、管ラインが電通と組んで山口を時間刻みで民放各局に出演させたのに相違ないだろう。そしてこの2人は安倍擁護の論陣を張りまくった。だからすぐこの胡散臭い奴は何でここまでテレビに出られるのかと疑問を持った。
 しかし天網恢々疎にして漏らさず(天の網は広大で目があらいようだが、悪人は漏らさずこれを捕える。悪い事をすれば必ず天罰が下る意-広辞苑)が起きた。
 安倍官邸の庇護で図に乗った山口は強姦おやじに変じて、詩織さんを昏睡させ行為に及んだわけだ。そして詩織さんが警察に相談すると官邸に頼み込んでもみ消しをはかった。テレビは新潮が山口のことを書き出したらテレビには一切に出さなくなったが、その理由は一言も触れず、詩織さんが記者会見を開くまでこの事件を一切報じなかった。
官房機密費で口をつぐむのか
 いまでも産経、読売は山口のことをあまり報じていないようだ。
 また先週前川告発が出て狼狽した安倍官邸は真のワル管官房長官が、前川前文科次官への個人攻撃でかわそうとした際「前川氏は自分の地位に連綿(れんめん)とし」と言った。麻生並みに国語能力がないわけだが、地位にしがみつくのは連綿ではなく「恋々-れんれん」だ。
 しかしテレビは間違いを指摘するどころか 恋々とテロップをつけて流した。新聞も東京新聞以外はスルーしてしまったようだ。なんたる茶坊主ぶり、官邸のためのメディアかだ。
 テレビはジャーナリズムではない事がハッキリして久しいが、忘れてはならないのはアメリカの高名なジャーナリスト、ハルバースタム(故人)がウオーターゲート事件の時に言った「ジャーナリストは社会の夜警役」だとの格言だ。
 今のテレビ新聞の何処が社会の夜警役を果たそうとしているのか?私達はこの視点でテレビ新聞をチエックし、騙されない、煽られないであるを常に忘れないことだ。
 また今のテレビに出ているコメンテーターと称する輩の多くは安倍を批判することが出来ずに「説明責任がある」とお茶を濁すだけだ。
 電通の後ろ盾を得て官房機密費の提供も受けているのだろうが、その官房機密費も我々の税金からだと思うと余計腹が立つ。
 説明責任を求めるだけではお前らの役割はすまないのだ。だいたいカルトにいかれた安倍が説明責任なんて果たすわけはないのだ。森友加計問題で安倍を追い込めねば本当に此奴は2020年まで総理をやる。それを許すのか?
野党は解散を求めよ
 メディアも駄目だが蓮舫(野田幹事長)民進もどうしようもない。少なくとも社会党が衆参で第一党だった90年代初めまでなら、この様な状況になれば全ての審議拒否で解散を求めた。この状況なのに解散で自分の議席を失うのが惜しくて解散も言えない。
 国民が野党に対して「何をしているか」とカツを入れることも必要だ。

by ichiyanagi25 | 2017-06-01 10:59

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