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ガンに絶望しないでください

2/4医療対話集会チラシ


 やすらぎの会では昨年暮れより4人の医師と看護師により「ガン何でも相談」を開始しました。
 私の体験
 私は腎臓ガンと食道ガン手術から今年7月で5年目を迎えます。半年後の検査で転移再発なしとなれば治った事になり5年生存率達成になります。その後は県立ガンセンターでの検査も患者の希望選択制になるそうです。
 ガン克服状態になったことから3月11日(土)には桜木町駅前の健康福祉総合センターで「ガンに克つ元気の出るシンポジウム」(かながわ・がんQOL研究会主催)のパネリストとして出席する事になりました。私の体験では5年前退院後に説明不足による苦しい治療を数度行われた事からガン患者の緩和医療は末期だけでなく、あらゆる段階で必要であり同時に相談できる場が必要と訴えるつもりです。医療職は苦しい治療も自分で体験してないのでまるでガン患者を修行僧と間違えるような難行苦行の治療を「当たりまえ」で行います。
 医師によるガン何でも相談
 さて、やすらぎの会での相談活動ですが当初は会員向けに行い出しましたが、60名の会員家族が今ガンで悩んでおられるわけではないので、広く市民の皆さんにも開放することにしてマスコミにも紹介を頼んでいます。このサイトをご覧になり相談したい方は一柳宛メールでとりあえず相談ください。
 私は退院以来ガン患者の権利保障として中待ちあい廃止のほか特にインフォームドコンセント、セカンドオピニオンの実施を求め両市民病院ではいずれも実施され、掲示もされていますが、患者さん自身から、「セカンドオピニオンをとりたいので資料を貸してください」と言い出せる人は未だまだ少ないことが分かりました。
 又治療がはかばかしくない場合どう主治医に聞いたらいいのか迷っている人もかなりいるようです。それと治療方のない段階になった場合患者にどう説明したら良いか分からない医師がかなりいると言うことです。よく病気を診て人を見ない言いますが全くその通りの医者は数多くこれは日本の医師教育制度の弊害だと思います。「苦しく効果のない治療をするより残りの人生を有意義に過ごすことを考えましょう。私もできる限りの援助をします」といえる医師は本当に数少ない状況です。
 そして自分でどうして良いか分からないが何んとかしたいと思うので、「この抗ガン剤は効果は薄いと思いますがあなたが希望すればやってみましょうか」などと責任転嫁のような事を言うのです。しかし本人は悪気があるのではなく、死を認め治療をやめることは敗北と習っているので他の選択肢を考えられないのです。抗ガン剤で抵抗力を奪う事より患者が動けるうちに好きなことをして貰う方がよほど悔いのない人生を送ることができます。
 この何でも相談はガン告知の段階から終末期までまたインフォームドコンセントやセカンドオピニオンの取り方も気軽に相談をお受けします。一人で悩むことが一番いけません。また家族の方の相談もお受けします。どうぞ諦め悩まないで相談ください。
 なおチラシにあるように2月4日には緩和医療のあり方についてのセミナーを行います。入場自由です。ぜひご参加ください。
 健康の時はこのような情報も見過ごしますがその時の準備で認識しておいて下さい。end

by ichiyanagi25 | 2006-01-31 00:00

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