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2003寒い夏と濁った海 対策1

 
 夏は終わりました。2003年の夏は1993年以来長雨大雨に祟られた10年ぶりの冷夏でした。
 1993年の前にあった冷たい夏は、確か1980年だったと思います。80年の夏は関東地方のみが寒く、当時横山市長が画策していた猿島レジャ-ランド大埋め立て構想に反対していろいろな企画を立てましたが随分雨に泣かされた覚えがあります。 
 夏くらい綺麗な海で泳がせて
 冷夏の思いではさておいて、今年海水浴に行って気持ちよく泳げましたか?
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長期大雨で生下水が大量に東京湾へ流れ込んだため長期赤潮状態になった。
場所は猿島海水浴場、これでは気持ちよく泳げない。人影もまばらだ。

 いつも海が濁っていませんでしたか。東京湾だけでなく相模湾も濁っていました。真っ茶色で10cmも見えないと言
うヒドイ赤潮はなかったが、いつも緑色か茶色っぽく、お腹まで海につかって自分の足を見てもハッキリ見えないと言う日が続きました。 この濁りは長雨そして台風の大雨によるもので合流下水道故の雨天時未処理下水が大量に海に流れ込んだからに間違いありません。相模湾でも河川からの汚れた雨水が大量に流入し富栄養化させたそして相模湾でも下水道が相当影響していると思わざるを得ません。それ以外は汚染源は考えられません。
 横須賀市は「国際海の手文化都市」を標榜し「環境行動自治体」とも言っています。しかしこんなに海が濁っていても何も発言しませんし合流改善も一言で言えば国任せです。再三の私の要望にも市長はとんちんかんでつれない答弁を繰り返していました。
 日本に冠たるITの横須賀ですが海の情報は市のHPに何の書き込みもありません、魚一匹の写真すらなくサンゴの情報もなし、更に艦船や漁業も含め海事情報は何も掲載されていません。
 「国際海の手文化都市」と宣うけれど市長のイメージする「海の手文化」は、海を背にして絵を見たり、音楽を聴く事なのではないか、海は単に景観、眺望の素材でしかないのでしょうか?
 横須賀は 東京湾と相模湾を持ちます。東京湾西側は 東京を含め横浜川崎、本市と大都市が連なりますが、東京、横浜、川崎など海に触れあえるところは殆どありません。横浜なんて普通の市民が立ち入れるのは山下公園と野島界隈だけです。川崎などは臨海部は殆ど工場地帯の灰色イメージです。それにひきかえ横須賀の海は自然が良く残っています。生物も多様です。ならば景観としてだけでなく海に触れることが大事。触れることを具体的に考えると泳ぐ、潜る、生き物を見る、釣りをする、美味しい魚介味を楽しむことがあります。
 そこでどうすれば海を綺麗に出きるのかをもっと真剣に考える必要があります。先ず夏綺麗な海を実現する為に、合流下水道の改善が求められます。国も10年以内に取り組むよう各自治体に求めています。
 横須賀市の34万人分が合流(雨天時たれ流し)で改善には400億円が必要とこの夏からようやく議員に説明し出しました。400億円で美術館10館分のお金が必要です。一度汚した海を綺麗にするには横須賀だけでもこれだけかかります。
 早くこの数字を明らかにすべきです。そして海を綺麗にする為の「海の手文化性」を発揮すべきと思うのです。9月議会でこの点を問いたいと思います。関連して問いたいところがありますがそれは次回に譲ります。

by ichiyanagi25 | 2003-09-05 00:00

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